12月16日(月) 晴
去る13日の毎日新聞伊賀版に、下記の記事を見付けた。
名張出身の作家、江戸川乱歩(1894~1965年)関連の資料の体系化に取り組んできた名張市の郷土史家、中相作さん(71)がまとめた「江戸川乱歩年譜集成」(藍峯舎(らんぽうしゃ))が、第77回日本推理作家協会賞(評論・研究部門)を受賞した。乱歩生誕130周年となる2024年、乱歩が関わった協会から、出身地で乱歩の足跡を追ってきた中さんの作品が評価を受けた。 (後略)
「江戸川乱歩年譜集成」はA5版632ページ、限定250部、定価2万4000円と高額の図書にもかかわらず、完売したという。
名張市立図書館ではさっそくに購入されて閲覧が可能とのことなので、折を見てぜひ拝読したい。
その日のうちに、快挙のお祝いを申し上げ、今年21日を最後に閉店するという「伊賀市の小料理・天龍で飲みましょう」ということになった。
中さんとのお出会いは、現役の記者時代にさかのぼる。
今から40年ほど前、大阪キタの堂山町にあった「北大和」(1階は本格料亭「林泉」、2階に本格的な能舞台をしつらえた広壮な料亭であった) の裏手にあった、小ぢんまりとした季節料理・川上でのひとときを共にしたことがきっかけであった。
それより先、この小料理屋の女将・川上弘子さんが、ご自分の出身地・名張に縁のある、小説『名張少女(おとめ)』(田山花袋著、復刻版=新書版サイズ、160頁)を発行されたと、地元のフリーペーパー『伊和ジャーナル』で知り、連絡をしたのだった。
川上さんは日をおかず、大阪・梅田の産経新聞社を訪ねてくださり、さくら♪は1階の喫茶店で復刻本を頂戴し、束の間名張を話題に盛り上がり、話の中で伊和ジャーナルの中相作記者をご紹介くださったのであった。
その後、折々に川上で、同じ名張在住の井上宏・関西大学名誉教授(日本笑い学会顧問。専門はメディア社会学、コミュニケーション論、笑い学研究=のちに井上先生の甥御さんと吉弘兄さまの娘が結婚し、畏れ多くも私たちは姻戚となった)をはじめ、「雀三郎製(じゃくさんせい)アルカリ落語会」(会の名前の命名は中島らも) でファンの多かった桂雀三郎師、産経新聞参事の小川忠雄さんらと痛快に飲んだ。
中さんは、当時から風貌通りのイケオジで、少しシャイで露悪家で、それは久しぶりにお会いした今日も少しも変わっておられない魅力的なおひとである。
私たちは、したたか飲んで最後にハグしてお別れをした。
午後は、「なごみ」で接遇ボタンティア。
ベテランの辻美智子さんと、「久しぶりですね」とハグ。 かご編み教室に来られたミヤオカさんとも「まぁ、お元気? 足は大丈夫ですか?」とお互いに。
コーヒーメーカーの1台が新しくなって、少し香りがよろしくなったとか。
地域の「老稚園」として、高齢者の笑いが絶えない「なごみ」の接遇ボランティアには、毎月1回かろうじて参加できる。
有難いことである。
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