12月17日(土) 晴
北風が頬に冷たい午後、 徒歩で中央運動公園内の勤労者福祉会館に出向く。
今年最後の「名張市がん・難病相談室」開設はいつものように、パソコンとジェットプリンタを用意し、ポットにお湯を沸かす。
それから、留守番電話を聴き直し、つつじが丘のT氏からの留守電に返信を掛ける。
がん相談用の電話は、シャーという雑音が入り応答がしずらいので、さくら♪はいつも自分の携帯電話から相談を始めることにしている。
今月、電話番号を残してくださった相談者は4人で、最初に連絡のついたT氏のご相談は、「大病院で検査の結果、手術も抗がん剤も持ちこたえられない。 このまま様子を見ましょうと言われた。 伊賀地域に緩和ケアの受けられる病院は?」とのことで、伊賀市の上野市民病院と藤田医科大学七栗サナトリウムのご紹介をさせていただいた。
がんの緩和ケア医療は、日進月歩の近代医療とがん告知を受けた日から施される「寄り添う医療」の両方を受けられるよう、国の方針も定まってきている。
早めに受診しておかれるようお薦めし、何よりも「自分で治す(治る)」生き方・暮らし方を続けていかれるよう、お話をさせていただいた。
電話を終えたところに、9月から毎月相談室を覗いてくださる佐藤篁氏が、「新たながんを12月1日に手術して取り切っていただきました」とご報告に。
愛知がんセンターの信頼できるDrの執刀で、「あとは、年内に今一度細胞診で確認を受けるのみです」と、明るく晴れやかに笑っておられる。
私たちは、寄贈されたがん専門図書の活用法をいろいろと話し合い、来月には名張市立図書館に伺って、【共通のラベリング】でがん専門の図書コーナ―を運営していくことを既に決めている。
何ゆえに、図書館とラベリングのノウハウを共有させていただくのか?
私に一旦緩急あるときには、貴重ながんの専門図書をスムーズに受け入れていただけるように、と考えてのことである。
先週の血液検査で、特に懸念すべき予兆は何も見当たらず、「食を中心とする生活習慣が宜しいようですね」と主治医の鈴木俊伸Drにお褒めをいただいてはいるけれど、人生は明日、何が起こるかは判らない。
「周囲の皆さまにご迷惑をおかけしない」、さくらの行動規範その1である。
※いやいや、申し訳なくも、ご迷惑をおかけしつつ生かされているという自覚もあるのですが。
意見を交わしあっているうちに、佐藤氏の頬が一段と紅潮し、【明るい展望】に関わる【喜悦のオーラ】が立ってきた。
「ご一緒に、前に進めましょうね!」
がん相談に急ぐ道すがら、前から来られた二人連れは、「野田さんと山本さん!」。 お二人とも、富貴ヶ丘の高齢者サロン・なごみでお目にかかるシニア・ダンディ♪
野田さんは、お洒落な男厨男子で英語がお得意。 山本さんは寡黙だけれど人望が篤く地域の老人会会長を務めておられるとか。
3人とも、この寒い冷たい午後に、北風に向かって歩けるなんて、凄っ!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます