さくらの日々是好日

余命半年から生還♪今年21年目の【金つなぎ勝ち抜きRoad】を走り続ける、多重がん患者の病老の日々や患者会活動をご紹介!

♪ 中村敦夫 朗読劇『線量計が鳴る』 。 超満員の聴衆の皆さまを前に、 思ったこと…

2019年03月02日 22時57分46秒 | さくらジャーナル
大阪城公園の観梅会を終え、午後3時44分の急行で急ぎ名張に戻った。

金つなぎの病友がた4人も大阪から駆けつけてくださり、名張の病友・ニシカワ君とさくらの6人は、開場前の5時過ぎに、会場のふれあいに到着した。

別にお誘いした富貴ヶ丘の皆さま、ひまわりコーラスの福田さんら、六反田さんら計20人の皆さまも次々に来てくださって、そのころには会場は超満員で、急遽補助椅子が並べられた。

平成18年秋に発刊された『線量計は鳴る』の内容を朗読劇に仕立て、全国をひとり語りの旅に出ておられる中村さん。

さくらがこのひとの取り組みを知ったのは、一昨年春の「金つなぎ・死生観を涵養する花追い旅」でお訪ねした、山梨・笛吹市の市議会議員・野沢けさゆきさんから紹介されたのがきっかけである。

「素晴らしい取り組みですよ。 名張でも上演されたらどうでしょう?」とのことで、「さようなら原発名張の会」の代表・角谷英明さんにチラシをお届けしておいた。

角谷さん、事務局の浜本孝江さん、実行委員の皆さまのご努力の結果、今年この企画が名張で実現したことは、ほんとうに喜ばしく、関係者ご一同さまのお力に心から敬意を表するものである。

さて、朗読劇。
会場を埋めた市民の皆さまの共感の拍手が鳴りやまず、舞台に再度登壇された中村さんは「全国各地を訪ねて朗読の旅を続けていますが、中でも名張の皆さんの熱烈歓迎、ほんとうにありがとうございます!」と。

◆朗読劇『線量計は鳴る』

『原発の町で生れ育ち、原発で働き、原発事故ですべてを奪われた。
これは天命か、それとも陰謀か?老人は、謎解きの旅に出る』(中村敦夫HPより)

中村さんは、老人の言葉を借りて「原発を動かしている本当の理由」、「利権に群がる原子力ムラの相関図」などを、ジャーナリストの視点で綿密な取材報告として、聴衆に披露していく。

中村さんが舞台で明らかにされたように、電力会社も、政治家も、原発YESを喧伝した評論家・マスコミも医療関係者も、この利権に群ったとされる企業群も、今、改めて静かに反省の時である。

中村さんは最後に「皆さん、原発をはじめいろいろなことに、義憤・公憤を忘れないでください!」と会場の皆さまに呼びかけて降壇された。

たしかに!
全国47都道府県に53基~54基とも存在する原子力発電所の原子炉は、廃炉になったもの、現在休止中のもの、運転再開のものに分けられるけれど、何がどのように変わろうと、言い繕おうとも、53~54基存在していることに変わりはない。

この朗読劇で、原発について告発し、経緯を明らかにし、責任の所在を追求された中村さんだけれど、核のお荷物、負の遺産と称される原発の厳然たる存在について、中村さんは語ることをされなかった。

さくらは、現役の記者時代から原発について取材を続けてきて、【53~54】の数字が常に心ををよぎる。

いったい、この『お荷物』を、私たちはどうするべきなのか?
さくらは、そこが知りたい。

国の原発政策は?




           



                

ニューヨークのホテルの一室。
アメリカに逃れた韓国の金大中氏にインタビュー中の中村さんは、実にかっこ良い。

筑紫哲也さんが逝かれてから、日本のジャーナリズムは死んだと思うことも多いのだけれど、3年半続いた『中村敦夫の地球発22時』 MBS   

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