初夏の日脚は長い。
外出から帰って、数日来気になっていた庭木の剪定を始めた。
電気バリカンで花の終わったツツジを丸く刈り込み、周囲のドクダミを引っこ抜き(亡夫ががん封じのために植えてくれた3株のドクダミが27年を経て庭を席巻し始めたのだ!)
自由気ままに伸び放題の庭木に大鋏を入れようとして、「ぎょっ!」
先週の大蜘蛛に続いて、幅1㌢長さ7㌢ほどの大きな毛虫が、間仕切りの兵を乗り越えて新芽を伸ばしてきた葡萄の葉に取り付いて、ハグ、ハグ、ハグ。
見事な食べっぷりと薄気味悪さで目が離せず、20分ほど目を凝らして立ち続けた。
蜘蛛に無益な殺生をしてしまった悔いから、そのままにしてNet検索してみようと考えた。
電気バリカンのコードを伸ばしている露機は鼻歌交じりであったのに、このグロテスクな生き物相手にすっかり戦意を消失してしまい、「カフカの『変身』のように、明日はもっと大きくなっているのでは?」と、あらぬ妄想に苛まれることとなった。
3年前の春、病友・静子さんの娘さんがNet通販で見つけて送ってくださった、畑の日除け帽子と雨具、手袋で完全武装し、2㍍近くに伸びた南天2本と青木を剪定し、葡萄の徒長枝を伐ろうと手を伸ばして、見つけたのだ、でっかい毛虫を。
生い茂ったドクダミとスギナとヘクソカズラの一叢を引き抜いたら、水琴窟が見えてきた。
大きな禍々しい毛虫に恐れをなして以後、築山には立ち入ることが出来ず、庭も放りっぱなしで今に至っています。
小さな庭に、たくさんの植木が植えられ、夫の没後に私が作ったキーウイやぶどうの棚、4人の孫の記念樹などが生い茂り、そういえば中の1本は、沖縄から取り寄せたシークヮーサ。この機が大きな蛾を呼び寄せたのかも?
ご忠告、ありがとうございました!
6月5日に私も身震いする程嫌いな毛虫の記事を書きましたが、さくらさんのところに現れた毛虫の写真が
ハブより恐ろしいといわれている「イワサキカレハ」の幼虫「ヤマンギ」という毛虫に似ているのでびっくりしました。
でもヤマンギは沖縄本島や ・石垣島・西表島・与那国島・八重山列島などに分布・・とありますから
それではないと思いますが、さくらさんの写真によく似た毛虫では「マイマイガ」の幼虫というのがいますね。
我が家の椿に発生したのは小さい「チャドクガ」でしたがさくらさん家に現れたものはかなり大きいようですからそのマイマイガの幼虫かもしれませんが、この際、ネットで調べて見てください、
『 敵を知り己を知れば百戦殆う(危)うからず』で
いかがでしょう。