友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

ドラマに夢を託している

2024年07月19日 17時56分28秒 | Weblog

 毎週木曜日の夜は、テレビ『プレバト』を観ている。夏井いつき先生の俳句の添削に、なるほどと納得したり、「が」でも「の」でもいいのではないかと、反発したりしている。梅沢冨美男さんの俳句がいつもボツにされて、ちょっと可哀想だが、夏井先生が「名人ならそのくらいの考察が必要」と指摘すると、そうだよねと思ってしまう。

 昨夜、「この後、観るもの無いから録画でもいいかな」と、カミさんがリモコンを操作する。フジテレビの月9『海のはじまり』だった。何ともまあ―、複雑なドラマである。娘を亡くし、その孫娘「海」と暮らしている祖母の役を大竹しのぶさんが演じていた。

 私はNHKのBSで、朝の7時15分から朝ドラの『オードリー』を観ているので、大竹しのぶさんが余りに老けているのが気になった。ドラマでは40歳の時に苦労して産んだ娘が、付き合っていた男の子を妊娠してしまい、男に中絶手術の同意書を書かせながら産むことを選ぶが、娘は逝去してしまう。生まれた女の子が「海」である。

 『オードリー』は2000年10月から翌年の3月までの放送だったが、私は観た記憶が無い。このドラマも複雑で、京都の老舗旅館の女将を大竹しのぶさんが演じ、主人公の美月ことオードリーを岡本綾さんが演じている。美月の両親は旅館の離れで暮らしているが、女将を「おかあちゃま」と呼び、実の母親を「ママ」と呼んでいる。

 舞台は京都太秦で、時代劇が華やかな頃から斜陽になっていく。美月の初恋の人を長嶋一茂が演じていてビックリした。一時でも映画界に身を置いていたのだろう。脇役が凄くて、堺雅人、佐々木蔵之介、林与一、舟木一夫、沢田研二などが登場している。

 老舗旅館を継ぐことに全てをかけてきた女将は、美月を養子に迎え跡取りにと育てきたが、美月は女優になる選択をする。「ママ」は自分の人生は自分で決めていいと言うが、「パパ」は自由を口にしながら夢を押し付ける。

 人間は夢を追いながら、現実的な選択をしたり、自分は現実的なのに息子や娘には夢を求める。『オードリー』も『海のはじまり』も、どんな展開になるのかと気になる。自分の先は見えているから、ドラマに夢を託しているのだろう。

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