友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

私たちの時代はもう、遠い昔になった

2024年07月22日 17時45分30秒 | Weblog

 お昼前に、孫娘がふたりの息子を連れてやってきた。月1回の見守りのためだ。どういう計画かはカミさんとやり取りしているようだが、私のところまで伝わって来ないからあたふたしてしまう。

 「お昼は予約してある」と孫娘は言うが、どこなのかどんな料理なのか分からない。行ってみると、いつも通っている道沿いなのに、さて、そんな店があったのかなと思うほどだ。3階建ての1階で注文し、2階へと案内される。低いテーブルが幾つかあるだけの広い部屋だ。

 私たちに続いて、1組がすぐ来て、しばらくするともう1組が、早い組と遅い組に分かれてやって来た。どの組も1歳から5歳くらいまでの子どもが2人いるから、合計4家族8人の子どもが集まった。子どもたちはそれぞれに、オモチャを持ち出して来たり、広い部屋を自由に走り回っている。

 壁はクライミングが出来るように設計され、子どもが好きな隠れる場所まである。店員が言うのを聞いていると、どのグループも2時15分まで自由に使って構わないということだった。孫娘の他の3人のお母さんたちも、いずれも孫娘と大差ない年齢だ。子どもが走り回っていても叱らず、「逆に走ったら、他の子に迷惑になるでしょう」と諭すくらいだ。

 そうか、ここに来れば、お母さんは気を遣わなくてもすむ。私も走り回っている子らと仲良しになって、「こちらから登った方がいいよ」などと声をかけたり、うまく滑り落ちて来る子に拍手を送ったりした。帰り際に、持ってきたクマのぬいぐるみが見当たらないと探していたので、一緒になって探したりした。

 帰り際に、お母さんから「ありがとうございました」と礼を言われ、子どもはニッコリ笑って「バイバイ」と言ってくれた。確かに、何人もの子どもをひとりで育てなければならない母親は大変だ。こんな風に、子どもを自由に遊ばせていい店は誠にありがたい。私たちの時代はもう、遠い昔になった。

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