友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

喜怒哀楽を与えてくれてありがとう

2022年08月20日 18時00分44秒 | Weblog

 高校野球の甲子園大会は、「準々決勝と準決勝が一番面白い」と言っていた人がいたが、大方の予想に反した試合展開になることからそんな風に言われたのかも知れない。準々決勝の第1試合の名電と仙台育英は、互角または名電の打力が勝ると思われたのに逆だった。

 第2試合の高松商と近江の試合は、接戦で近江が制した。第3試合の大阪桐蔭と下関国際の試合は、春夏連覇を目指す大阪桐蔭が圧倒するはずだったのに下関国際が勝利を手にした。第4試合もヤクルトの主砲村上の弟のいる九州学院が、聖光学院に勝つものと思われたのに、結果は聖光学院の打力が勝っていた。

 今日の準決勝ではあんなに打ち勝っていた聖光学院が、仙台育英の投手を打ち崩せずに18対4の超大差で負けた。近江と下関国際の試合も、打力とチャンスの強みで下関国際が8対2も大差で勝利した。「野球は筋書きのないドラマ」と長嶋茂雄さんが言った通りで、いろんな要素が絡み合って思わぬ展開になるものらしい。

 高校生たちの真剣で溌溂としたプレイは見ていても気持ちがいい。負けても勝っても、勝敗よりもそのプレイに価値があり、賞賛されるのは喜ばしい。負けても勝っても、これが最後の試合だからとベンチにいる選手を全員、グランドに立たせる監督の配慮にも共感する。

 それにしても、甲子園に出てくるチームのほとんどが私学で、しかも県外からも有力な選手を見つけてきて宿舎に入れ、朝から晩まで野球漬けの生活はどう見ても部活動とは言えない。プロ野球選手になるための手段になっていていいのかと思うが、高校を卒業すれば社会人となるのだから「就職活動だと思えばいい」と言う人もいる。

 社会に出れば誰もが働いて生活の糧を稼ぐ。誰もが自分の価値や技能を高めることを目指している。テレビで放映されるから球児を特別な存在のように思ってしまうが、これから社会に出ていく高校生に過ぎない。喜怒哀楽を与えてくれて、「ありがとう」と言ってあげた方がよい高校生かも知れない。


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