隣りの小学校の運動場から子どもたちの声がした。今日から6月に入り、学校が再開されたようだ。全校児童が運動場に間隔を空けて整列し、校長のあいさつが始まる。離任する先生なのか、それとも新任の先生なのか、よく分からないが、指令台に上がってあいさつしている。
長い休校が終わり、いよいよ学校が始まった。テレビでも、「友だちに会えて本当によかった」と話す子がいたが、学校で机を並べて勉強する気分はまた格別なものだろう。コロナ禍が再発することの無いように祈るばかりだ。
朝のNHK連続ドラマ『エール』は、小学校の同級生の3人が再会し、それぞれが歌に作曲に作詞にと活躍し、互いに励まし合いながら成長していく。そう書いたが、「成長」には疑問が残る。主人公の古山裕一がウジウジと決断が出来ない男であるのは分かるが、正義感が強いガキ大将でだった鉄男があまりにも女々しい。
明治生まれの男たちは、人前で涙は流さなかっただろう。鉄男も祐一もギャーギャーとうるさいのも気に入らない。そういう演出だから、そのように演技しているのだが、演出家は明治の男を知らなさ過ぎる。誰がどう演技するかで、その人物は全く違ってしまう。
今日の新聞に20年前と比べ、「教師の注意や叱責に反抗する子」や「カッとなって手を出す子」は減ったが、「いじめ」と「禁止されている物をもってくる」行為は増えたとあった。何時の時代も子どもたちには、いや大人たちにも必ずいろんな問題がある。
みんないろんな経験をして、歳を取っていく。振り返れば、自分がどんな風に生きてきたか、見届けることも出来るし、過去は過去と割り切って先へと急ぐことも出来る。人生は長いようで短い。短いようでけっこう長い。
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