朝早く起きたカミさんは、エアコンをOFFにして窓を開け、「涼しい風が吹いているわよ」と言う。午前10時、室温は31度近くになり、湿度は58%と蒸し暑い。「もうそろそろ、エアコンを入れてもいいんじゃない」と提案すると、「そうね」と同意してくれた。
冷房が入っていなかったせいか、私の朝の行事になっている「水洟」にはならなかった。それにしても暑い、なんだかやる気がしない。かと言って、テレビを観ることもないので、後期高齢者健診が8月1日に向けて、問診票に書き込んでおかなくてはと手にする。
毎年同じことを訊かれているのに、昨年はどう書いたのだろうと思い出そうとするが出てこない。後期高齢者を病気から救いたいという国の方針はありがたいが、こんなに後期高齢者にばかり気を遣い金を遣っていいのかと思ってしまう。
後期高齢者ともなれば、身体のどこかに不具合があるだろう。それが不安だと思う人だけ、健診を受けるようにすればいい。私のように毎月、かかりつけの病院に通っているのに、毎年の健診は不要な気がする。もちろん、受けなくても構わないのだが、受信票が送られてくるとカミさんは、「無料なのだから」と手続きをしてしまう。
午後2時30分、外に出ると、暑さは厳しいが風が吹いている。この時間なら、誰にも逢うことは無いだろうとゴミ袋を持って降りる。上の階は風が涼しかったが、降りると空気が違う。人の気配はしない、朝、鳴いていたセミの声も聞こえない。駐車場の車やコンクリートの建物から熱が発射され、空気が熱い。
夏休みなのに子どもたちの声がしない。子どもたちはどこへ行ったのだろう。オリンピックのスケートボード競技は、中高生くらいの年齢の子が大活躍している。私のマンションの通路でも、子どもたちがスケートボードを乗り回していたが、追い出されて今はいない。
図書館は子どもたちでいっぱいか、今度確かめて来よう。
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