78年前の8月6日は広島に、さらに9日は長崎に、原子爆弾が投下された。アメリカ政府は戦争を早く終わらせるためと説明しているが、終戦をなかなか受け入れなかった日本政府をビビらせたのは確かだろう。
原子爆弾は最強の兵器として、各国が開発し保持するようになった。核弾頭を保有する国はアメリカ、ロシア、フランス、イギリス、中国、インド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮の9カ国と言われている。
今年5月に広島で、先進7カ国首脳会議が開かれたが、核兵器が戦争の抑止力となっている現実を確認するばかりで、核廃絶や軍縮の道筋は閉ざされたままだ。核兵器を保有している国へは、攻め込めないという常識がいつまで通用するのか、誰が断言できるだろう。
攻められないために、核を保有する、軍備を拡張する、そのために一番困っているのは国民である。大きな国が多過ぎる。戦争など出来ない小さな国ばかりになれば、人は戦争することを諦めるかも知れない。
けれど、人は群れたがる、群れて人を蹴落としたがる。戦争など出来ない小さな国にすることは無理かも知れないが、戦争をしない政治家を選ぶことなら出来る。戦争は絶対にしない、核兵器は必ず廃絶させる、そう公言する政治家を応援することは出来るはずだ。
なのに、それを政治信条に掲げる政党が見つからない。政党の旗印がハッキリ見えないのだ。政党は有権者の顔色ばかりを気にするよりも、明確な政治信条を示して欲しい。それに、地方議員と国会議員は果たす役割が違うので、地方議員に政党は必要ないと思う。
岸田首相は原爆慰霊碑の前で、どんな決意を表明してくれたのか、明日の新聞に注目してみよう。
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