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2020.08.04 梅酒を頂く

麻雀会の翌日、のばらさんのご主人が、梅酒を運んで来て下さった。
数日前に、連絡を頂いていた。

到着されたと連絡があったので、マンションの1階に降りると、近くの
喫茶店で、お茶でもしましょうというになり、歩いている時、私は、ぜひ
お渡ししたかった物を忘れて来たことを思い出した。
では家へ戻りましょうと言うことで、我が家へ戻りお茶をすることになった。


昨日の麻雀会の机と椅子を、そのままにしていたので、そこへ座ってもらった。
10年以上前のこと、のばらさん達と麻雀をしていたときは、私は、麻雀用の
机は持っていなかった。
(大工さんに、こたつの脚を長くしてもらって使っていたこともあったが。)

それで、のばらさんのお宅でよく麻雀をさせて貰っていた。
私達が麻雀をする時は、のばらさんのご主人が、私達の為に珈琲を煎れてくださったり、
イチジクなど果物を切って出して下さったり、又、脚が悪かった私を気遣って、
バスタオルをクルクルと巻いて脚置きを作って、ここへ脚を置きなさいと言って
くださったりして、大変お世話になった。)
その頃の、思い出話などしながら、珈琲を飲んで貰った。お替わりも。

私が、ご主人に渡したかった物とは、先日出来上がった私のショップの名刺だった。
出来上がってから、数ヶ月経つのに、まだ人に渡していなかった。
その訳は、一番に渡したい人が居ると思ったから。
以前から、名刺は何回も自分で作っていたが、ちょっと泥臭くて、良い名刺とは言え
なかったので、この際、思い切って、プロの美術デザイナーであり、ウェブデザイナー
でもある友人に頼んで作って貰った。
それで、初めて気に入りの名刺となった。


この大きな卵形の石は、のばらさんが旅行先から買って来てくれたお土産だった。
私は、これを位牌の様に飾っているが、新しく出来た名刺をこの前に置いて、
こんな名刺が出来ました。有り難うございましたと深く手を合わせた。
銀行退職後、今の仕事をするに付いて、いえ仕事だけでなく、私の人生そのものに、
なくてはならない方だったのばらさんに、一番に報告したいと思ったので、
この様に、石の手前に名刺を置いてお供えしているのだった。

それで、先日、3人組の仲間の一人、さくらさんと会った時、初めての1枚目を
彼女に手渡した。
そして、のばらさんに報告した様子を伝えたら、少し感動した様子で、「喜んではるわ。」
と言って呉れた。

ここで、ようやく1枚目を関係者のさくらさんに渡したので、次は、他の人にも
渡せる。そう思って、先日麻雀会で3人に渡した。
だから、ご主人に渡したのは、5枚目になる。
のばらさんにお世話になったと言うことは、ご主人にお世話になったと同じことなので
(陰の精神的協力者だったので)、心を込めて名刺をお渡しした。

この日、この名刺を忘れて出掛けた為に、家に来て頂き、彼女から頂いた石を
見て貰って、
そこに飾っている名刺を受け取ってもらえたので、私は本当に深く満足した。


梅酒は、以前8リットル入りの瓶で頂いたりして、でも、お金は全然受け取って頂け
ないので、気を使った私は、もっと少なくして下さいと言ったら、翌年は4リットル
入りの瓶になり、今年は、1リットルの瓶に入れられて来た。
遠慮し過ぎたかな。言わなければ良かった。
(4リットルと言っても、瓶の底に梅が大量に浸かっているので、液体は半分ぐらいだけど。)
今年は、梅干しは貰えなかったが、昨年の分がほとんど残っている。
しかも、もし、欲しいと言えば、いつでも喜んで分けて頂けるので安心している。


梅酒が少ない替わりに、梅シロップの材料と作り方の説明書が入っていた。
冷凍した梅漬けと氷砂糖など。
(あの〜、作ってある物を貰った方が,私は好きなんですけどー。^^
つまり、梅酒をもっと沢山でも良かったんだけどー。^^)

のばらさんが亡くなって.この7月で満5年となった。
ご主人は、いまだに私に梅酒を作って持って来て下さる。
「自分が生きているかぎり、持って来ます、長生きして貰いたいから」と言って
下さるので、厚かましい私は、その積もりで居る。

この日は、のばらさんと麻雀をしていた頃を思い出して、感無量の日だった。


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