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『永遠の0』その34〈最終回)

2015年10月17日 | O60→70(オーバー70歳)
★ついに、この34回にわたる連載もお終いです。手直しに努めたとはいえ、音声入力でテキストにしたことから、誤変換な脱字もそのまま掲載した部分もありましたが、大ベストセラーの文章から多くのことを学んだ気がします。この間、ご一読された皆さまには心から感謝申し上げます。ありがとうございました★

【543ページ】
私(祖父/大石少尉)は機体を軽くするために、爆弾を切り離すべく投下桿を引いた。ところが爆弾は落ちない。投下出来ないようにされていたのだ。何という冷酷なことをするのか---。これでは不時着さえかなわないではないか。司令部の意向は、特攻へ出たからには全員死んでこいと言うのが本音だったのだ。

〔ken〕これは、明らかに殺人だと言わざるを得ません。組織(軍隊)の冷酷さは、現代の国家(日本)においても「貧困児童が6人に1人」いたり、激増する孤独死、高止まりの自死者数など、世間から置いてきぼりになって、救いの手が差し伸べられず、「なかったことにされている」現実が、深く静かに潜行していることを忘れてはいけない、と自分に言い聞かせています。
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