
勢いで読み終えた本30数冊について、付箋をした文章の抜き書きをスタートさせました。まずは、『まるかじり! 資本論』的場昭弘[慣習](青春出版社)です。
【12ページ】なぜいま『資本論』なのか?
たとえば今現在私たちは、資本主義に内在する、飽くなき利潤追求が生み出す、貧富の格差、環境破壊、経済危機、グローバリゼーションによる世界的規模での危機の拡大に直面しています。マルクスは、すでに19世紀においてこの状況を予測していました。
【12ページ】
『資本論』が展開する、労働のみが価値を生み出すという議論は、尽きるところ経済とは、人間相互の関係だという意味です。資本は、人間が生み出した価値の結晶にすぎず、資本それ自体が何か新しいものを生み出しているのではないということです。もちろん現実は逆に見えます。だから私たちは翻弄され、何がなんだかわからなくなるのです。
(ken)ついつい目の前の現実に追われる日常を過ごしがちですが、たまには自分の棚卸しや振り返りをする必要がありますね。そのための手助けになる一冊だと思います。