
そうして新しく産業が生まれる都市に多くの人が殺到し、極貧の生活を送ることになる。やがて一部の人々は、浮浪者、犯罪者、売春婦、など社会的に転落した層を作り出す。マルクスはいう。これらは富の資本主義的な生産と発展の一存在条件なのだ、と。
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マルクスが描いたおぞましい時代を考えると今がなんていい時代だと思うかもしれない。プータローやパラサイトやニートしていても、警察に捕まることはない。労賃上昇が禁止されるどころか、最低賃金か法律で決まっているし、ストや団結は憲法で保証されている。しかし、それは表面だ。代わりに仕事がなくなり、最後には最低賃金も下がる・・・・・。
(ken)目を凝らして、いつもの行動範囲やパターンを変え、時や場所を横断的に行ったり来たりしてると、日本の現実は決して「いい時代」ではなくて、かなり「おぞましい時代」になっているのでないか、とつくづく思います。