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『江分利満氏の優雅で華麗な生活』

2020年10月15日 | O60→70(オーバー70歳)
9月29日、二つの医院(内科と皮膚科)で定期的な診察を受け、薬局でお薬を受け取るまでの3時間ほど、山口瞳著『江分利満氏の優雅で華麗な生活』(小学館P+D Books、2017年3月12日発行)を読み進めました。



 『江分利満氏の優雅な生活』と『江分利満氏の華麗な生活』の合体本です。両書とも若い頃に読んでいたのですが、ほとんど忘れていました。しかし、それが故に新鮮に読めています。著者がサントーの川崎社宅時代を描いた内容であり、私も独身寮を含め、16年間、川崎市内(高津区と宮前区)の社宅で過ごしたので、とても身近に感じました。

それから、著者は川崎と言っても東横線で、渋谷と横浜の中間地であったことから、買い物やお出かけには横浜周辺が多く、私は今横浜に住んでいるので、これもまた身近に感じました。

たばこに関する記述も普通に見られ、当時のサラリーマンがリアルに、かつ面白くて時々ひとり笑いしていました。またの機会に、本書における「たばこ」の登場シーンを投稿させていただきます。
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森遥子さんの『美女たちの神話』

2020年10月15日 | O60→70(オーバー70歳)
私は、森遥子さんという作家がいたことも知りませんでした。



1940年11月4日静岡県生まれ、1993年7月6日52歳没、『情事』でデビューし『夜ごとの揺り籠、舟、あるいは戦場』『スカーレット』などの著作があります。



偶然、古本屋で手にしたのが『美女たちの神話』(講談社文庫、1989年4月15日発行)でした。



ヴィヴィアン・リーからエディット・ピアフまでの15人が白黒の写真付きで、丁寧に重層的に記述されています。




名だたる映画女優がずらり、オペラ歌手、大統領夫人、ファッションデザイナー、作家、シャンソン歌手まで、どんな恋をして、どのように生きたかを知りました。名声と悲しみにも満ちていました。女として世の激流に翻弄されながら、必死に生きた姿を再確認できました。
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