先日、小谷野淳・斎藤貴男・栗原裕一郎共著『禁煙ファシズムと戦う』(KKベストセラーズ、2005年10月1日発行)を読み終えました。

発行当時は、まさに2003年5月「健康増進法」、2005年2月WHO 「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」がそれぞれ施行され、嫌煙権が勢いづく時期でした。
この動きを「禁煙ファシズム」と捉え、小谷野氏を編者とする3人の著者が反論を掲載している本です。15年が過ぎて、残念ながら本書の論点は完敗の結果となっています。
著者の論調は激情に満ちていますし、現在のたばこの位置づけは「決着済み」の感があるほどですが、「たばこ叩きはファシズムに通ずる」という予見には耳を傾けておきたいと思います。

今月から、たばこ(メビウス)は50円程度の値上がりになり、ついにワンコイン(500円)を突破します。加熱式たばこが増える一方で、格安のリトルシガーが伸びているようです。
葉たばこ農家で生まれ、長年喫煙者であった私は、今後ともたばこを巡る世の中の変化と現状をフォローしていきたいと思います。