昨日の福井新聞。
もうひとつの8月9日。15年前に関西電力美浜原発3号機で2次系配管が破裂、180度の高温蒸気で11名が死傷した。
県議会でも視察に。まだ11名を死傷させた蒸気が水となり、一面を濡らしていた。
亡くなった方々ふくめ全員が2次下請けの作業員。お通夜の席での同僚たちの号泣。
なぜ関西電力が運転開始以来一度も点検をしなかったのか。
定期検査の準備は原発を停めておこなっていれば、配管破裂しても犠牲者がでることはなかった。運転しながら定検準備を、と定検短縮・金儲けのための犠牲だったことは明らかだ。
当時県議会で関電原発の全停止と総点検を求めたのは私だけだったが、当時の西川知事は応えた。
福井県警は労力を注入して捜査し、送検したが、誰も起訴されなかった。
11名もの死傷者をだした関電の不作為が法の裁きを受けずにすんだのには当時驚いた。もし、裁判になり報道がつづいていれば、電力会社全体に緊張感を与え、福島原発での安全対策対応も違った展開になっていたかもしれないな、と考えたりする。
その老朽・美浜原発3号機を60年間も運転継続しようとしている。冗談ではない。