前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

「ピースナインフェスタ」で創作曲。原発地元に電力業界から?匿名寄付500億円!

2011年11月04日 | Weblog
       昨日は、坂井市丸岡町で開かれた「ピースナインフェスタ」に参加してきました。憲法公布の記念日ということで、初めて9条の会のみなさんを中心に企画されたものです。
音楽9条の会から福井、武生、敦賀など県内各地のうたごえ、演劇人による絵本の朗読、チェロの演奏、そして昨日初めて発表された福井県の詩人・稲木信夫さん作詞、斉藤清巳さん作曲、尾谷誠さん編曲による平和の歌が披露されました。9条の会ふくい、の屋敷事務局長による講演も。
       5月3日の講演会とともに、11月3日の文化企画としていっそう発展していっていただくといいですね。

       事務所で仕事をしていたら、近くの田原町商店街でのお祭りの声。のぞいてみると、福井県立大学経済学部の学生による東北支援の物販のお店も。思わず、買ってしまいましたがね。その後は、新そばのおろし蕎麦を味わいました。


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       朝日・・・・原発地元に匿名寄付500億円 福井、大半は電力業界か

       全国最多の原発15基(1基は解体中)を抱える福井県と県内立地4市町に、匿名を希望する大口寄付が2010年度までに少なくとも計502億円寄せられていたことが、自治体への情報公開請求などでわかった。朝日新聞の今回の取材で、約3割の150億円は、同県内に原発をもつ関西電力など電力事業者からと特定できた。
 自治体関係者は「電力事業者以外に大口寄付はほぼない」と語っており、残りも電力業界からの可能性がある。福井県と原発近くの県内市町には1974~2009年度に、電気利用者が払う電気料金を原資とした「電源三法交付金」が国を通して計3245億円交付されているが、ほかにも巨額の金が利用者に見えない形で地元に入っていた。

 判明した匿名寄付は、福井県・計197億5千万円(92~10年度)▽敦賀市・計133億1千万円(69~10年度)▽おおい町・計102億4千万円(81~10年度)▽高浜町・計13億4千万円(80~10年度)▽美浜町・計55億3千万円(91~10年度)。千万円以上を計上し、電力事業者からと判明した匿名寄付は小口分も含めた。 ・・・・・・



      この問題は、9月県議会で取り上げました。県は、「寄付者の希望で名前は公表しない。県の政策に影響は与えていない」などと答弁しました。しかし、この間でも、原電敦賀や関電美浜で40年超す老朽化原発の運転延長が認められています。「もんじゅ」の運転再開が認められています。傍からみれば、「あうんの呼吸」です。

       何十億円もの寄付をうけていて、「あなたの要望はききません」などということが世間の常識ではありえないことは県民が見抜いています。
福島原発事故をうけてなお、政策が原発寄りになりかねないこのような不透明な寄付は受け取らないことを求めたいと思いますね。



永平寺主催のシンポ「いのちを慈しむーー 原発を選ばないという生き方」

2011年11月03日 | Weblog
        今日は9条の会の「ピースナインフェスタ」が開かれます。
本日午後2時から。坂井市丸岡町の「いきいきプラザ霞の郷」。500円。
県の会の屋敷事務局長の講演、平和について詩人の稲木信夫氏が作詞、斉藤清巳氏が作曲した新曲が音楽9条の会のみなさんによって披露されます。地元の丸岡9条の会も協賛しています。ぜひご参加ください。



        昨日は、生活相談や永平寺主催のシンポに参加しました。
シンポジウム「いのちを慈しむ  ーー 原発を選ばないという生き方 --」。飯舘村の酪農家・長谷川健一さん、小浜明通寺住職・中嶌哲演さんのお話しと、朴慶南さんコーディネーターでのシンポでした。

         長谷川さんは、「夢のような信じられない気持ちです」と語りはじめましたが、本当に情けない気持ちを感じました。
原発から45キロ、ということで最初は南相馬市からたくさんの方々が避難してこられ、その方々に牛乳やしし肉を一生懸命に提供されていたそうです。
しかし、ニュースなどでおかしいと思い、3月14日に役場に行くと、「40msvにもなっている」ことを知らされたものの、役場からは「このことは誰にも言わないで」と口止めされたといいます。
         しかし、長谷川さんは区長として、15日には区民の方を集め、「外にでるな」「外の野菜は食べるな」と周知したと話されました。
たくさんのマスコミが長谷川さんのところにも取材に。高線量の問題を話しても、いっさいテレビや新聞はその部分はカットして報道した、と怒りをあらわにされていました。

        7歳と5歳のお子さんを残して自殺された酪農仲間のこと、避難の支障になるだろうと102歳の方が自殺・・・・・・いきいきとみんなが暮らしていた村での悲劇を、原発事故を告発されました。

シンポでも長谷川さんは、「私の話を飯館の話としてだけではなく、若狭の話として聞いてほしい」とよびかけられましたが、県民すべてが受けとめなくてはならない警告だと痛感しました。

       そしてお願いがふたつあります。として、「今後こどもたちのことが心配です。将来、差別されないか心配です」「このことを絶対に風化させないでください」とよびかけられました。
高線量を浴び続けていた女子高校生の間では、「結婚できないね」「もし、結婚できても怖くてこどもをつくれないね」と話されていることも紹介されました。

        聞くたびに「原発事故」の悲惨さを思うと、原発を選ばない生き方、を国民が選択する時だと痛感します。



      企画の最後には、永平寺の方が撮影されたというモンゴルの月が写された写真をバックに、印刷された釈迦の慈経を参加者で読み上げました。


他の識者の非難を受けるような下劣な行いを
決してしてはならない
一切の生きとし生けるものよ、幸福であれ、安泰であれ
安楽であれ。・・・・・

西村たかじ元市議が12月の福井市長選挙に出馬表明。記者会見に同席しました。

2011年11月02日 | Weblog
昨日は、福井市役所で西村たかじさんの市長選出馬記者会見。藤岡地区委員長、西村・鈴木両市議とともに同席しました。
西村氏は、「市民パワーで、福井から政治を変えよう」、と「原発立地県の県都福井市から原発ゼロを発信し、原発ゼロの流れをつくります」「新幹線延伸ストップ、暮らし・福祉を守ります」と決意と政策を訴えました。

マスコミのみなさんからは「脱原発を訴えるのか」「西口再開発案のどこが問題か」「東村市長のオール与党の弊害は」「保育園の民営化の問題点は」などなどたくさんの質問が相次ぎ、西村氏がていねいに答えました。

最後に、わたしから「保守勢力から見ても停滞している市政改革に日本共産党の西村さんが取り組み、市政の方向転換をめざします」と述べ、事務所は福井市文京2丁目の日本共産党福井県委員会1階に設けることを明らかにしました。

午後は、さっそく選挙準備の打ち合わせなどをおこないました。

夜は不破哲三さんの古典講座を受講しました。中国の学者と懇談した時に、「中国で搾取があると思うか」と聞かれた時のエピソードを披露。「資本主義的形態がある以上、搾取があるのは当然」と答えられたとか。
生産手段を社会化、生活手段の私的所有、という未来社会論など振り返り学習ができました。



ブログ開設 1000日にあたって。原発を再稼働させる場合でしょうか?

2011年11月01日 | Weblog
      ブログ開設 1000日にあたって・・・・・

       このブログ「さとう正雄 福井県政に喝」も自分の選挙中をのぞき連日更新をおこない、本日1000日を迎えたことになります。ブログのカウンターによれば18万2000人余の方々が累計でご覧いただいたことになります。
googleなどで「福井県議会」「福井県政」などで検索すれば、ほぼ上位に表示されるようになりました。感謝申し上げます。

       振り返れば、前回の県議選で落選後、たくさんのみなさんから激励やご意見をいただきました。そのなかで、「資金がなくてチラシがだせないのなら、ブログぐらいやって情報発信をしたらどうか」とのお叱りをいただきました。
       書き始めてみると、「ブログ見てますよ」という声や、具体的に感想をお寄せいただく方、「ブログで知ったのですが」という生活相談や県内外のマスコミの方からの問い合わせなど反響があると、「これは途中でやめるわけにもいかんなあ」となっていきました。

      県議会に復帰してからは、なるべく県議会の模様を発信することに心がけています。マスコミでも県議会の内容が全部報道されるわけではありませんし、マスコミはどちらかというと、「県庁側の答弁」にニュース価値を見出します。つまり、議員サイドの質問・提案にいいものがあっても、その扱いは格段に小さくなるか、報道されないことも少なくありません。
予算案や議案にたいする反対討論の内容なども滅多に報道されません。
      ぜひ、マスコミ報道とともに、私に限らず議員の広報紙やブログなどにも多くの県民のみなさんにアクセスいただき、県政への疑問質問やご要望などお寄せいただきたいと思います。

     まあ、無事「1000日行」をおこなえたのも病気などしなかったことも大きいです。最近のネット環境もあり、出張中などでも更新できるようになりました。
ひとくぎり、ということで今後は毎日更新するかどうか・・・・・。
しかし、議員として1期目からニュース発行や懇談会開催など情報発信にはがんばってきたスタイルでしたので、極力がんばりたいと思います。

今後とも、ご感想・ご意見など応援をよろしくお願いいたします。


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     NHK・・・・・・国は「新たな安全基準を」

     県内の原子力発電所の課題について国や事業者が住民の代表などと話し合う協議会が31日、敦賀市で開かれ、出席者からは、国に新たな安全基準を速やかに示すよう求める意見などが出されました。敦賀市の福井原子力センターで開かれた協議会には、原発のある自治体や市民グループなどから20人余りの委員が出席しました。
電力事業者側が、東京電力・福島第一原発の事故を受けて進めている安全対策を説明しました。

関西電力は今月28日に国に提出した大飯原発3号機の新たな安全評価、「ストレステスト」の結果について報告し、地震の揺れの大きさは想定の1.8倍まで安全性に余裕があることなどを確認したと説明しました。

委員からは「ストレステストに時間がかかりすぎて運転再開への道筋が見えない。国に新たな安全基準を速やかに示すよう求めるべきだ」といった意見が出されました。原子力安全・保安院の担当者は、ストレステストの審査には数か月かかるという見通しを示し「新たな安全基準については早く出せるよう全力で取り組みたい」と話していました。・・・・・・・・



      関電は3号機の次は、「ツイン」の4号機をだすという。設計や部品・材質などに大差なければ、3号機の「コピー」がだされてもわからないのではないか、と疑いたくもなります。

福島事故の被害が拡大している時に、再稼働や増設などとんでもないと思いますね。
野田総理は「再稼働前向き」と報道されていますが、ストレステストの結果も見ずに・・・・・最初から「再稼働ありき」のやらせテストということでしょうか。
福井県民を馬鹿にするのもいい加減にしていただきたい。

      さらに、フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)は、福島第1原発事故で海洋に流出した放射性物質セシウム137の総量を約2万7千テラベクレルと発表したそうです。東電発表の30倍近くに相当し、史上最悪、と金子勝氏も警告していますが、陸上の除染費用も10兆円単位の費用がかかると言われ、そのうえ海洋汚染で各国から賠償請求を起こされたら・・・日本はどうなるのでしょうか。

以下、報道記事です。

Maritime Executive・・・・・
Fukushima Disaster Produces World’s Worst Nuclear Sea Pollution

A French study released on Thursday said that the amount of nuclear material called caesium 137 leaked by Japanese plant, Fukushima, has proven to be the world’s worst nuclear sea contamination event ever, AFP discloses.

In March, the giant 9.0 magnitude earthquake that struck Japan caused worldwide worry as we watched the Fukushima nuclear plant fall into crisis. Fears of widespread radiation driftage were present worldwide.

The Institute for Radiological Protection and Nuclear Safety (IRSN) reported that from March 21st to mid-July, 27.1 peta becquerels (a unit used to measure radioactivity) of caesium 137 had entered into the ocean. One “peta” becquerel is equivalent to a million billion becquerels, or 10^15. The IRSN stated in a press release that this is the biggest single outflow of man-made radioactive materials introduced to the marine environment ever seen or recorded. It will take 30 years for the caesium to lose ½ of its radioactivity, as it is a slow decaying element.

IRSN also found large quantities of iodine 131, though it does not pose any threat due its very low 8-day half-life. Any iodine still found will not be radioactive by this point.

They project that due to dilution by the ocean’s currents it should not pose a noticeable threat to the ocean except to species near the shore of Fukushima. IRSN said that in the Pacific Ocean, caesium levels will generally stabilize at .004 becquerels per liter while the currents circulate the ocean’s water. If the levels follow these projections, it should not have an impact on radiological safety.

The caesium, however, is a major concern to environmentalists. The problem with this hypothesis is that scientists have simply not seen such a large quantity of caesium introduced to the ocean before, and it can’t be fully known the long-term effects on the marine ecosystem. The group said that deep water fish, fish at the top of the food chain, mollusks, and other filtrating sea life are most sensitive to caesium contamination.

The IRNS will maintain to monitor marine life off of Fukushima’s coastal waters due to significant pollution of the nearby seawater that could persistently see more pollution as radioactively contaminated runoff rainwater will enter the ocean.