すべてのカレーは飲み物である ～肥後橋南蛮亭～

会社帰りに「肥後橋南蛮亭」へ。カウンターに一人で座る。「カレーだけっていけます？」と最初に確認すると、店員のアルバイトと思しきお兄ちゃんが「すいません、締めカレーだけってできないんですよ。何か他のもんも注文してもらわないと」。仕方がない、いったん生ビールだけ先に言ってメニューを選ぶ。もう一度店員を呼んで「鶏皮ゆびきと、ねぎまみれ豆腐、それとカレーで」と言うと「ちょっと店長に確認してきます」と奥へ引っ込んでいった。少ししてから戻ってくると「すいません、うちは焼鳥の店なんで、焼鳥も頼んでもらわないとダメなんです」。さすがにムッとしたが、ここで怒ったり店を出たりするのも大人げない。仕方なく焼鳥2本だけオーダーする。それらの前菜（？）をすべて食べてから、カレーに辿り着く。うわさどおりのコクと辛さが絶妙のチキンカレー。当初の目的は果たせた。
勘定のときに店長がやってきて「色々とすいませんでした。お昼はカレー専門でやってるんで、またお昼にお願いします」。こうやって言ってもらえると、気分良く店を後にできる。