わが家から広島市街地へ向かう時に必ずその門前を通る不動院。国宝の金堂が威容を放ち、毛利氏の外交僧として活躍した怪僧恵瓊を中興の祖とする名刹です。初冬のこの日、行く秋をこの寺院の境内で暫し感じてみたいと何気なく立ち寄ってみると、境内のあちこちが今まであまり気付いていなかった見事な紅葉で彩られていることに気付きました。身近な所でも、意外に気づいていないことがあることに驚かされたこの日でした。〔12月2日(金)〕
↓ 不動院の楼門。国指定の重要文化財です。
↓ 牛田山の西麓に広がる境内の佇まいです。金堂(国宝)、鐘楼(国指定重油文化相)、不動堂などの堂宇が建ち並びます。
↓ 楼門を入ると目の前にあるのが国宝の金堂です。天正年間に山口から移築された建物で、不動院は真言宗の寺院ですが、これは禅宗様式の建物です。
↓ 紅葉に包まれた鐘楼です。この建物と中に納められた高麗様式の銅製梵鐘が共に国指定の重要文化財です。
↓ 参拝客が必ず立ち寄る不動堂です。日常の法要はこの建物で行われており、不動明王を本尊としています。
↓ 不動堂前に祀られた紅葉を背にして立つ不動明王像です。智證大師の作で、豊太閤念持佛と伝えられています。
↓ 金堂、不動堂の裏手に祀られた福玉稲荷です。寺院の境内にお稲荷さんが祀られているとは珍しい光景かと思います。
↓ 不動堂の裏手に庭園が拓かれており、そこの樹々が見事に紅葉していることに初めて気付きました。
↓ 庭園のあるところはちょうど比治山の山裾に当たり、見事なモミジの樹が林立して紅葉の佳境を迎えているところでした。
↓ 紅葉の庭園は不動堂の裏側に位置し、渡り廊下で繋がれた隣の講堂の裏側に渡って広がっていました。
↓ 講堂は比治山大学の公開講座でお邪魔したことがありました。その時にこの庭園の存在に気付くべきでした。残念!