亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

新値街道ひた走るゴールド、いまやプラチナの3倍

2025年03月19日 19時15分28秒 | 金市場
3月18日のNY金は6連騰となった。 「マクロ型上昇」と自分では捉えているが、「この上を誰が買う」という状況の中で、次の買い手掛かりが現れ、いわゆる回転が利く状態で高値追いとなった。 具体的には、ここまで買い手掛かりとされてきた通商政策を巡る対外摩擦の米経済への懸念に加え、地政学リスクを意識した買いが加わった。通常取引は前日比34.70ドル高の3040.80ドルで終了。これで終値ベースの過去最 . . . 本文を読む
コメント

3000ドル前後の値固め、レンジを切り上げたNY金

2025年03月17日 20時24分45秒 | 金市場
週明け3月17日のNY金は日本時間の19時50分時点で3006ドル程度で推移している。 NY時間外のアジアからロンドンの午前を2995ドル前後のレンジ相場で推移し、NY時間の早朝のいま、3000ドル超で本日の高値圏で推移中となっている。 先週末14日もここまでのところ同じような展開だった。   先週末14日のNY金は前日に一時3000ドルを突破していたこともあり、アジア時間早朝から . . . 本文を読む
コメント

NY金モメンタムで3000超、その後ジワジワ型

2025年03月14日 22時22分57秒 | 金市場
昨夜は出張で地方都市にいたが、会食から部屋に戻り寝る前に確認したNY金の価格は2960ドル台だった。早朝に目覚めチェックしたら3000ドル近辺に切り上がっていてほぉ!!・・・という感じだった。 今週の火曜日11日のここで、以前は米株大幅安が発生した際に利益の出ている金(ゴールド)に現金捻出の売りが見られていたが、それが下火になっているという内容を書いた。その際に3月4日時点のCFTC(米商品先物 . . . 本文を読む
コメント

株式市場の弱気が収まらないワケ

2025年03月12日 18時57分12秒 | 金融市場の話題
トランプ政権の関税政策を巡る不透明感は根強く、株式市場はじめ金融市場全般で、政権発足直後までの楽観論は姿を消し見通しの修正を余儀なくされている。株安はその表れともいえる。   発表後に二転三転する関税提案にしても該当国からの譲歩を引き出す「ディールの手段」との当初の見方も、課税は現実のものとなり外交摩擦の高まり(貿易戦争)が、米国経済にも悪影響を及ぼすとの見立てが固まりつつある。また . . . 本文を読む
コメント

米株下げ加速、NY金換金売りに耐性

2025年03月11日 18時46分52秒 | 金市場
週明け3月10日のNY金は続落した。先週目立っていたリスクオフ(リスク資産回避)の流れが加速し、株式市場が大幅下落する中で、最高値圏にある金市場では利益確定の売りが優勢となった。株価急落の折に見られる現金などの流動性を確保する目的の売りを指すが、米株安の規模の割には10日の下げは比較的小幅にとどまった。前週末比14.70ドル安の2899.40ドルで終了。   二転三転する関税政策や . . . 本文を読む
コメント

ウォール街の我慢も限界

2025年03月07日 22時16分36秒 | 金融市場の話題
トランプ大統領による、米国に不利な貿易慣行を改めるために関税を掛けるというより、そもそも強大な国力にモノを言わせ脅しをかけるツールに関税を使うということが足元で行われている。元よりそれは宣言していたこと。 いずれ本来の姿に行きつくのかもしれないが、もともと損得が基盤になっての発想なので足元の混乱は予見できたことではある。しかし、現実となると対応が難しい。 どう変化するかわからないので、決め打ち . . . 本文を読む
コメント

移ろいやすい「迅速で容赦ない行動」、しかし金融市場に変化

2025年03月06日 20時22分19秒 | 金市場
昨日は最後に「株安は放置できないということか。ころころ変わる方針は、表層的な判断に基づく政策発動を思わせる」と書いた。   5日は、レビット大統領報道官が記者会見で北米の自動車産業向けに関税の1カ月の猶予期間を設けると発表。トランプ大統領がカナダ、メキシコに対し25%、さらに中国には追加関税10%を加え20%の関税を賦課を4日からスタートしたが、それらの国々との貿易戦争を懸念する形で . . . 本文を読む
コメント

米株大幅安に警戒強めるトランプ政権、NY金は続伸

2025年03月05日 17時31分12秒 | 金市場
3月4日のNY金は続伸した。報じられているようにトランプ政権は4日、カナダとメキシコからの輸入品に対する25%の関税を発動し、中国への追加関税を10%引き上げ20%とした。市場では素直に貿易戦争が世界経済を下押しするとして懸念が強まった。 米株式相場が大幅に下げのリスクオフ(リスク回避)で、米国債が買われ一時4.108%と24年10月以来4カ月半ぶりの水準に低下。ドルがユーロや円など主要通貨に対 . . . 本文を読む
コメント

追い詰められたゼレンスキー

2025年03月03日 22時11分24秒 | 国際情勢
先週末から、トランプ、ゼレンスキー会談が決裂したことでニュース番組は持ちきりだ。   ゼレンスキーがホワイトハウス到着直後からの映像を見たが、スーツ姿でないことを副大統領のバンスが「なんてこった!」という反応を示し、そんな恰好で来たんだと非難。 ゼレンスキーは我が国は戦時中ゆえに許されよ、という返答。スーツ持ってないのか?持ってる、たぶんあなたのよりいいかもしれんと。 いいじゃな . . . 本文を読む
コメント (2)

トランプ発言で株安のリスクオフ、NY金も反落

2025年02月28日 20時39分12秒 | 金市場
2月27日のNY金は反落した。トランプ大統領の関税を巡る発言を受けドルが主要通貨全般に対し上昇する中で、米株式市場は影響力の強い大型ハイテク株が売りを浴び、ナスダック総合はじめ大きく下落。リスクオフセントメントの高まりの中で、金市場では利益確定の現金化の売りが膨らんだ。 NY金通常取引は前日比34.70ドルの2895.90ドルで終了。時間外でさらに売られ2887.90ドルで時間外取引は終了。安値 . . . 本文を読む
コメント