昨日、最後に取り上げたブレイナードFRB理事。ニューヨークで行われた講演では、「金融緩和のさらなる解除がまもなく適切になると結論付けることが妥当」とした。つまり6月の13-14日のFOMCでの利上げ実施は、ほぼ間違いなかろう。
ただし同理事は、一方で昨日速報段階でここで取り上げた個人消費支出(PCE)物価指数の鈍化に言及、「(FRBが掲げる目標を)大幅に下回っている」とした。そして、軟調なイン . . . 本文を読む
注目指標が多い今週の米経済指標。その初っ端が先ほど発表された個人消費支出(PCE)、個人消費支出物価指数(PCE物価指数)さらにコアPCE物価指数だった。
まず4月の個人消費支出は前月比で0.4%増と予想に沿ったものとなった。12月以来4ヵ月ぶりの高い増加率となる。3月は当初の前月比横ばいから0.3%増に上方修正された。個人消費の減速が1-3月期の懸念事項のひとつだったので、この持ち直しはFRB . . . 本文を読む
北朝鮮によるミサイル発射。内容からは、実験というより牽制あるいは挑発行為という類のものらしい。もっとも、シチリア島でのG7サミットにて北朝鮮問題が話し合われたとのニュースを見て、これはまた(北朝鮮が)やるかな?というくらいは、多くの人が思ったのではないか。先週27日には、米西海岸ワシントン州にある海軍基地から原子力空母ニミッツが、西太平洋に向け出港したとのニュースがあった。作戦期間は6ヵ月との報 . . . 本文を読む
昨日取り上げたCFTC(米商品先物取引委員会)発表の5月24日時点でのファンドのポジションは、重量換算で3週連続で合計205㌧減っていたロング(買い建て)が増加に転じ、前週は増えて3月21日以来の規模にまで膨らんでいたショート(売り建て)が減少となっていた。結局、ネットでは103㌧のロングの増加となった。さすがにトランプ政権の先行き懸念を無視できなくなってきたということだろう。今週はFOMC議事 . . . 本文を読む
トランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナーは今や夫婦ともに大統領上級顧問。選挙戦中から対外的な問題を彼が中心になって切り盛りしていたと見られたことから、ロシア関連で何かあっても不思議はなかろうと思われてきた。したがって、日本時間の今朝から報じられた「ロシアゲート」の関連して捜査対象になっているとの話は、さほどのサプライズでもない。マイケル・フリン前大統領補佐官の動きには、何らかの“忖度”もあったと . . . 本文を読む
日本時間明朝3時に公表されるFOMC議事録要旨。本来であれば「議事録」なので、5月2-3日の会合で話し合われた内容となる。ただし、一方で3週間後のFOMCに向けた市場センチメントのいわば“地ならし”的な意味合いもある。したがって、過去3週間に発表された経済指標や出来事を勘案して、多少内容を盛ったり削ったりという修正が施されることもある。足元の状況からは、議事録の内容に米長期金利がどう反応するかが . . . 本文を読む
中東歴訪中のトランプ大統領。昨日は、注目のイスラエル、ネタニヤフ会談。さすがに選挙戦中に掲げた「米国大使館をテルアビブからエルサレムへ移す」という公約は封印せざるを得なかった。国際社会の暗黙の了解は、エルサレムの中立化で秩序を維持するというもの。いかに破天荒なトランプ大統領とはいえ、この問題に踏み込むことはできなかった。
米大統領として初めてユダヤ教の「聖地」嘆きの壁に行き、いわば参拝の形をとっ . . . 本文を読む
さてコミー前FBI長官の議会証言を行うことで議会上院情報特別委員会と本人の間で合意済みとなっており、先週末にここに24日の予定とした。その後、トランプ大統領が外遊から戻ってからということで、修正が行われたようで週末に「メモリアルデー(退役軍人の日)」以降に変更がされた。メモリアルデーは5月最終週の月曜日。今年は5月29日となり、ちょうど1週間後。
その後の報道では、新たにFBIはホワイトハウス高 . . . 本文を読む
先日ここに捜査当局を敵に回したトランプ大統領だが、結構まずいことになりそうといったニュアンスで書いた。これからロシアンゲート事件は、内部から、いろんな情報がもたらせることになるのだろう。その中には、大統領が言う“フェイク”(でっちあげ)もあろうが、一方で本来ならば一部の人間しかアクセスできない情報もあるのだろう。足元で辞任した国家安全保障補佐官だったマイケル・フリン氏について、トルコのロビイスト . . . 本文を読む
踏ん張っていたNY株がついに、というか、目立って売られた。5月9日のここにVIX指数が1993年12月以来の10割れとなったことを取りあげた。その際に自分なりの解釈として、この指数は先を示すものというよりも「遅行指数」であり、早い話が、株価の後追いで数値が動いていると解釈しているとした。その際に、2営業日連続で10割れとなったことは、2006年11月にあった1回切りということを取りあげた。実は、そ . . . 本文を読む