注目の米4-6月期GDP速報値。前期比年率2.3%は市場予想をやや下回り、サプライズはなし。個人消費が2.9%の伸びになっていたのは、このところの米小売売上高がパッとしていなかったので、この部分が意外といえば意外だった。それとも小売のデータが実態に即していないのか。同時に発表された貯蓄率が4.8%と、前期の5.2%から低下していたので、米国個人が買い物を始めたのは、このデータからも明らかといえる . . . 本文を読む
今のような政策転換について微妙な時期は、FOMCの声明文も受け取る方が、あれやこれや表現のわずかな変更に隠された(隠れていないのかもしれないのだが・・・)“意図”を読み取ろうとみんな修辞学の研究者のようになる。今回の声明文も、表面的にはなんら利上げ時期を示唆するものはなかったし、いわゆる言質を取られるようなものはなかったということだが、これが違うんだと。。。
言葉というのは微妙な表現ほどネイテ . . . 本文を読む
まず金の話から。添付の昨日の時間チャートをご覧いただいて(赤の線)お分かりのように特記事項ナシの相場展開。しかし、昨夜はタイミング良くGFMSが四半期データ(4-6月期)を公表。総需要で中国は減り、インドは若干増加。公的部門も45トンと低調だった。この中では公的部門の数字はやや意外性あり。まだざっと目を通しただけゆえ概略は以下のような感じ。
足元金需要は減っている。
4-6月期の現物需要は前年 . . . 本文を読む
注目の上海株は結局62.556ポイント安、率にして1.68%安で終了。1日で8.5%安の後ではあるが、自律反発など気配も見られないのは、相場コントロールによるものか?中国証券監督管理委員会(CSRC)という政府組織は、前日の中国株急落について調査を進めているとし、「悪質な空売り」に関与した人物を厳正に処罰する方針としている。急落の当初は、その背景を“公安警察”が調べるとされたので、(少し大袈裟だ . . . 本文を読む
ついにCRB指数(ロイター・コアコモディティCRB指数)は205ポイント台まで低下。リーマンショック後の人間の体に例えると血流が止まったような2009年3月の危機的な状況に陥った時の200ポイントが近づいてきた。
確かに中国はじめ新興国需要の低下はあるが、今回の指数の下落は金融商品化されていたコモディティから、資金が一斉に抜け出したことによりもたらされたという点でどこまで実体経済を映したものか . . . 本文を読む
週末24日金曜日もNYコメックスの金の通常取引は下げで終了した。引けは前日比8.60ドル安の1085.50ドルで終値ベースでのこのところの安値を更新。ザラバつまり取引時間中の安値も1072.30ドルと週初のファンドの売り攻勢でつけた1080ドルを下回ることになった。しかもこの安値はNY時間外のアジアの時間帯に売り込まれてつけたもの。つまり20日月曜日と同じ。
メディアは、中国のヘッジファンドが . . . 本文を読む
NYコメックスの金価格はついに10営業日連続安となった。9営業日連続安も珍しく手元のデータでは、2000年以降でも2008年8月末から9月に掛けて1回あるだけだったが、10営業日となると見当たらず。ウォール・ストリート・ジャーナルが報じるところでは、1996年以来となっていた。あるのか・・・と。10日は、記憶にない。1996年当時といえば、欧州の中央銀行による金売却の話が数ヵ月に一度という感じで . . . 本文を読む
夏枯れということもあるのだろうか。NY株の上昇もここまで、、、という雰囲気が漂ってきた。今週はナスダック総合株指数が高値更新で気を吐いたものの、遅れて高値更新をした指数だし、構成銘柄の中に以前と違い力をつけてきたものも多く、2000年当時ほどには過熱感を示す指標もない。金市場にも転機となったが、昨年10月のFOMCにて量的緩和策の終了が宣言され実行に移されたことは株式市場に影響を及ぼしており、N . . . 本文を読む
先週末17日にドル建て金価格が昨年11月7日の下値を割ったことで、テクニカルの悪化を背景にファンドの売りが出るであろうことは、誰もが予想しただろう。17日については、前日までのイエレン議長の議会証言が伏線になり米国利上げ観測が一気に高まっているタイミングで、発表された好調な6月の住宅着工件数および許可件数とりわけ後者を好感した市場は利上げの条件が整いつつあるとしてドル買い、その反対側では金は売ら . . . 本文を読む
ギリシャ危機が一区切りつき、上海株騒動も沈静化する中で、再び市場の関心事の中心に復帰した米国の利上げ問題。15日は、下院金融サービス委員会でイエレンFRB議長の定例の経済報告(議会証言)が実施された。議会証言に先立ち証言の冒頭のスピーチの草稿が公開されたのが現地時間の午前8時半。ちょうど他の経済指標の発表と重なる時間で、この日は6月の生産者物価指数の発表があった。
証言内容は、すでに先週の講演 . . . 本文を読む