早ければ6月に引き上げ方針のFRB。一方で、1月15日のスイス・ショックは、そもそも付随してマイナス金利拡大という緩和策を骨子とした政策だった。その後にカナダのサプライズ緩和、そしてECBのQE導入、トルコも利下げを視野に入れ、さらにシンガポール中銀も緩和方向の見直し中と発表し、昨日はデンマーク中銀が利下げ発表。当座預金はマイナス0.5%に。
次はオーストラリア中銀の利下げにスウェーデン中銀の量 . . . 本文を読む
米国は2009年7月に景気回復が始まり、まもなく5年半。雇用環境も良くなっているので傷んでいた個人消費の復活など内需関連はまだ大丈夫だろうが、ユーロ圏の混乱や新興国の減速など外生要因からの景気への悪影響は十分にあり得る話だ。この場合、政策の方向性の違いから、さらなるドル高が米国自体の悪材料となることも考えられる。
こうした事態が発生した場合、FRBに何ができるか?
現状では、一番わかりやすいの . . . 本文を読む
米国経済が年末にかけてやや減速傾向を示していることは、小売売上高やその他指数からも見て取れていたが、そこには(ガソリン価格の下落など)原油価格の急落が影響しているのは事実として、その度合いの見極めが難しいのだろう。
昨夜の米12月の耐久財受注は予想外のマイナスとなった。とりわけ「非国防資本財」という難しげな呼び名の航空機を除いたコア指数が4ヵ月連続のマイナスになったことは、企業の設備投資の先 . . . 本文を読む
ここでは昨夜、ギリシャ問題は言われているほど簡単には行かないのではとした。しかし、26日のNY市場は株もドルも買われ、一方で金は売られた。
後講釈的には、ギリシャの選挙というイベントが事前予想通りの結果に終わり、材料出尽くしで益出し売りということだが、今後のギリシャ情勢に関連した市場の混乱も心配されるほどには大きくはならないのではとの楽観論が支配していることがある。
まず、すんなりと内閣が誕生 . . . 本文を読む
急進左派が過半数を取るか否かにかかわらず、政権交代が確実になったギリシャ。日本時間午前の段階では、まだ市場は落ち着いた反応だった。すでに世論調査の結果などで、ある程度の結果は予想されており、投票日前からシリザ(SYRIZA)のチプラス党首にはEU関係者などが接触し、話し合いの場が持たれているとされる。さすがに、抜け目ないのだ。
しかし、そう簡単にことが進むわけではない。
新政権とEU(欧州連 . . . 本文を読む
さて日本時間の今夜結果が判明するECB理事会。オランド大統領の発言といい、昨日はウォール・ストリート・ジャーナル(Web版)を手始めに、Bloomberg に FTにと、いつになく理事会を前に、リークとも言える観測報道が流れている。ドイツ包囲を目的とした新手のドラギ・マジックなのかとも思ったりする。
ポイントは、QEの内容が骨抜きになるのか、ならないのか。また、ポジティブな印象を市場に与えられ . . . 本文を読む
これから週末にかけてECB理事会にギリシャ総選挙という不透明要因を控え、「質への逃避」の資金移動が続いている金市場。まずECBの量的緩和策の導入と金市場の関係は、以前であれば量的緩和策の導入は、そのままユーロドルの下げ、すなわちドルの上昇を予見させることで金の売り材料となったもの。それがユーロが売られる(ドル高)中で金の上昇につながっているのは、これからのユーロ圏の金融政策が機能するか否かが試さ . . . 本文を読む
本日は大寒で新月。日本の長期金利(10年債金利)が、ついに初めて0.1%台に入ったと、金融メディアが騒いでいる。原油の下げが50ドル台に入ってから40ドル台半ばまで一気に下げたように、主要国の金利の下げも加速がついて、ここに来て一気に下げた印象が強い。別の表現をするならば、債券価格の上昇に加速がついていると言うこと。
先週はゼロ金利になったと騒いでいた5年債は初めてマイナス金利になったと。ドイ . . . 本文を読む
本日のNY市場はマーチン・ルーサー・キング誕生日で休場。金市場の方は、アジアの時間帯初めに益出しの売りが出たものの大きな動きはなし。ロンドンの取引時間帯も静かに推移。先週1週間で60ドル強、率にして5%の上昇と週足では2013年7月以来の上げを記録したことを考えると、売りが出て当たり前だが、買いも相応に見られ売り買い交錯ということか。NYが休みということも、目立った動きのないことにつながっている。 . . . 本文を読む
昨日のスイス中銀(SNB)の行動は、市場の混乱を招いたことから国際金融の場で物議を醸すことになっている。中銀がらみの騒動にさすがに金も反応ということになった。正直言って、
ここで反応せねば、真価が問われることになったろう。
それにしてもSNBの突然の政策変更は、来週のECBの政策変更をにらみ、さらにユーロ安が進む見通しの中で、これ以上ユーロの持ち分を増やすことへの危機感の表われということだった . . . 本文を読む