土壇場の米民主・共和の攻防戦が始まった。政治日程から元より予想されていたことゆえに驚くほどのことない。今回は17年ぶりの閉鎖はあると見られる。本調子ではない景気が、なんとか政府とFRBのサポートで進んでいる状況ゆえに、以前とは異なるわけで、閉鎖で公務員のレイオフ発生の市場への影響の出方が読みにくい。
民主・ホワイトハウスも共和も「責めは相手側にアリ」と責任のなすり合い、また世論の読み合い(顔色 . . . 本文を読む
以前から一般の投資家にはセミナーなどでファンドの高速取引あるいは高頻度取引を説明する際に、次のような説明をしてきた。
いまやネット取引ならば個人の感覚ではどこに居ても瞬時に注文を出せると思っているでしょうが、プロ・・・・というより(機械化された)ファンドは、それ以上の1000分の1秒を競い合っているのです。その世界では、距離もモノを言い東京の中央区にある取引所に注文を出すにあたり、この場合福岡 . . . 本文を読む
個人的にはともかく、今月のイベントで市場関係者の間でサプライズとなったのがシリアの化学兵器使用問題が当面は外交的決着となったこと。さらに先週のFOMCにてTapering(資産買付け額の段階的減少スタート)が見送られたこと。言うまでもなく、この2点が最たるものだが、細かいものでは先週金曜日の地区連銀のひとつセントルイス連銀のブラード総裁の発言もそれに含まれるだろう。ウォール・ストリート・ジャーナ . . . 本文を読む
本日発表の米週間ベースの失業保険申請件数。先週が速報値で30万件を割れる29万2000件となり2007年5月以来の30万件割れでサプライズとなったが、2つの州のコンピューターシステムが改良工事でデータ漏れが指摘されていた。その面での注目された今週は、30万9000件で市場予想の34万件を下回った。さらにイレギュラーとされた先週のデータも29万4000件となり、イレギュラーな数字ではなかったことが . . . 本文を読む
FOMCの声明文を控え市場は一応は様子見ながら、思惑先行の仕掛け的な小競り合いが起きている。金市場の方は1300ドルに接近していたことから、1300割れを試す動きが出るのではと市場を見ている人間なら誰しも思ったろうが、その通りになった。それでも流れとしてはやはり様子見。
政策の事前予想もいろいろ出ているが、100~150億程度減らすというところに集約されているようだ。過去の政策転換のやり方を踏 . . . 本文を読む
サマーズ元財務長官のFRB議長候補の辞退は、予想の範囲内のことであって、最初にホワイトハウスが候補として考えていると読んだときにも違和感があった。昨日知ったが、バーナンキ議長の1期目が終了した際にもオバマ大統領はサマーズを次にと考えていたとのこと。それほど信頼を置いているわけですね。しかし、議会承認に際しての逆風をホワイトハウスが読み切れていなかったというのは意外だった。上院本会議で審議するか否か . . . 本文を読む
週末金曜日のNY金は大幅続落でNYコメックスの先物価格は前日比22.0ドル安い1308.60で通常の取引を終了。しかし、引け後の時間外取引では、商いの薄いところを少し買いが出たことから、30分ほどで1327ドル近辺に値を戻して終了と言うことになっていた。
シリア攻撃の可能性はロシア提案を飲み、粛々とシリアの化学兵器を国際管理下に置いた後で処分(廃棄)するとしたことで大幅後退。変わってメイン・イ . . . 本文を読む
今度もまたNY時間外の取引で商いの薄いタイミングを突いた売り攻勢でテクニカルが悪化、ファンドのストップロスの売りを誘発し、一方通行的なモメンタム・トレードで崩そうという試みが見られ、一段階レンジが切り下がることになった。
昨日の日本時間16時前のことだったが、一度に出された大量の売り注文にサーキット・ブレイカーが作用し20秒間の取引中断に。この時に4300枚(1枚=100オンス)が出合ったとの . . . 本文を読む
ロシアが(唐突なのか、用意周到なのか)提案したシリアの化学兵器を国際管理体制化に置くという話は、オバマ政権にとってまさに「渡りに船」となった。面子を潰すことなく(個人的にも合衆国としても)袋小路に入りかけた自らの決断からの救いの一手となった。オバマ政権は、軍事行動の可能性を強く押し出したからこそ先方の譲歩を引き出せたということで、“振り上げたこぶし”を静かに下ろすことができる。しかし、シリア問題 . . . 本文を読む
先週は米長期金利が一時3%台に乗せる場面があった。この10年金利は住宅ローン金利の基準金利となるため、遅かれ早かれ借入レートは引き上げられることになる。実際に30年固定という標準ローンの金利は、4月末の3.60%から8月30日には4.73%まで上昇しているとウォール・ストリート・ジャーナルが報じていた。
8月26日のここで業績絶好調の住宅金融大手のウェルズ・ファーゴが、住宅ローン部門の人員削減 . . . 本文を読む