NY金は、週末、月末、さらに四半期末接近ということで、目立った動きなく、それでもドル高傾向が根強いことからファンドと見られる売りが続き、28日まで4営業日続落となった。一時1250ドル割れとなり、連日の年初来安値更新で昨年12月13日以来、6か月半ぶりの安値となった。もっとも、銅など非鉄金属や貴金属の中でも産業用需要の多いプラチナなどに比べると下げ率は小さいといえる。
NY金は昨年の前半を中心に . . . 本文を読む
本日は14時50分から都内丸の内にて研修会の講師。折に触れ以前から日銀の資産の膨張についてセミナーにて語ってきたので、本日の日経朝刊の1面にあった「企業の4割、日銀が大株主」の記事には、さもありなん!・・・と。昨日も日銀は702億円の株式ETFを買っていた。先週22日も703億円購入。もっとも日銀の「毎旬報告」をチェックしているので、ETFが20兆円に迫っているのは知ってたが、サッポロ・ホールディ . . . 本文を読む
(大国、アメリカが)高飛車に出れば、北朝鮮のように空いては折れてくると言わんばかりの通商交渉のエスカレート合戦が続いている。週明けの市場では、なお楽観的な見方が残っていた米国株式市場だったが、さすがに無視できなくなってきたというところか。ハイテクの比率が高いナスダックを中心に主要株式指数は幅広く売られた。欧州でも株安が続く。
この中で買われているのは米国債とドイツ国債で、流通量の多さから米国債 . . . 本文を読む
5月15日、さらに1ヵ月後の6月15日とNY金は、それぞれ28ドル、30ドル、カックン、カックンという感じで、まさにロボット・トレードのモメンタム系の売りで大きく下げたので、今回は週末発表のCFTC(米商品先物取引委員会)のデータに注目していた。
すでにロングの手仕舞い売りは済んでいたので、問題はどの程度、新規の売り(フレッシュ・ショート)が増えているかということが焦点だった。結果は、6月19日 . . . 本文を読む
NY金が1270ドル割れで推移している。売られ過ぎ状態に入っていると思う。もっとも、下がって来ると弱気が増えるので、こうした意見は少数派ということか。確かに足元で下値が見えない。ドルインデックス(ドル指数、DXY)の上昇が止まないことが、金の下げをもたらしている。
20日もDXYは、上値追いとなり、取引時間中の高値、終値ともに95ポイントを越え、昨年7月以来11ヵ月ぶりの水準で終了した。20日 . . . 本文を読む
先週末15日にコモディティ市場に広く出された手仕舞い売り(≒cash out、換金売り)だったが、その際に株式市場も債券も為替も目立った動きは出ていなかった。米中貿易戦争の再発から世界景気への阻害要因を読む市場であれば、株式市場にも影響が波及してしかるべしと見ていたが、そうはならなかった。暴力的な通商政策に打って出ているトランプ政権だが、株式市場を中心に、基本は“脅し”で成果を上げようとする政策で . . . 本文を読む
イベント明けとなった週明け18日のドル指数(DXY)は、2日続落となったものの、依然として94ポイント台後半のいわゆる高値保ち合い状態にある。このDXYの構成比率が一番高い通貨がユーロで、約575を占める。そのユーロだが、現在ドイツで起きている連立政権崩壊懸念が市場の関心事になっている。
昨年秋の総選挙の後、しばらく政権が組めず再選挙まで取り沙汰されたドイツ。メルケル首相が率いるキリスト教民主 . . . 本文を読む
先週末6月15日のNY市場の金価格の大幅下落。下げは金市場の独自要因ではなく、広くコモディティ市場全般に大口のcash out(現金化)の動きが出たことによると見られる。話し合いによりいったんは落ち着くかに見えた米中の貿易交渉だったが、トランプ政権が強硬姿勢に転じたことに中国側が反発。報復合戦に発展する懸念が高まったことが、米中貿易戦争激化に対する警戒感を高めることになった。このところ一服してい . . . 本文を読む
注目のFOMC(連邦公開市場委員会)は、予想通り0.25%の政策金利の引き上げを決めた。
年内の利上げ回数も市場が読んだように(めでたく(^^))3回から4回に引上げられ、現況の判断も強気で、伝えられているように「タカ派」的な内容となった。
金利水準は引き上げ着手から2年半かけて、やっと2%乗せという印象。総じて決定内容には、前回5月の会合の議事録(5月23日発表)や地区連銀総裁やFRB理事な . . . 本文を読む
米朝会談の内容に金融から商品まで広く市場全般に反応が見られなかったのは、当座の世界経済や金融市場への影響力のある結果ではなかったことによる。それにしても、合意文書への署名というサプライズな演出が見られたが、国務長官(ポンペオ)や安全保障担当補佐官(ボルトン)に据えた腹心が、ボス(トランプ)の意向を汲む形で書いたシナリオに沿ったものだったのだろう。まさにショーは、進行時間までシナリオ通りに進んだと見 . . . 本文を読む