多少の修正こそあれ、注目のFOMC(連邦公開市場委員会)は、声明文と参加者全員がそれぞれ示したGDP成長率、インフレ率、FFレートなど数値見通しの分布図(ドットチャート)に6月会合からの大きな変化はなかった。しかし、利上げの打ち止めとともに、中立金利を上回る利上げの可能性も同時に再確認されることになった。
ドットチャートの示す金利水準から換算した利上げ回数は、年内は12月にあと1回(2018年は . . . 本文を読む
FOMC接近とともに水準を切り上げてきた米市場利回り。10年債利回りが25日は一時3.11%まで上昇。5月の3.12%に迫ってきた。最終的には押し目買いが入り3.095%と前日の水準近くに戻ったものの、上昇傾向は止まっていない。その中で、25日の金価格はNYの時間帯を通じプラス圏で推移し、そのまま終了となった。ある種の金利耐性が出来てきたかと思わせたものの、さすがに本日のNY市場では金は売り優勢の . . . 本文を読む
本日から2日間の日程で開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)は、金市場にとって節目のイベントになりそうだ。現在1.75~2.00%の政策金利(FFレート)が0.25%引き上げられるのは既に降り込み済み。むしろ利上げなしが、スーパー・サプライズに。
問題は、参加者全員が無記名で提示する経済予測にある。焦点は、FFレートの見通し。6月のFOMCでは長期見通しは2.9%となっており、これがいわゆる経 . . . 本文を読む
昨日、今夜はいよいよNYダウが新値を散ることになるのだろう・・・としたが、結局、届かず本日に持ちこされ、S&P500種ともども過去最高値を更新している。やはり、米中貿易戦争は目先の悪材料出尽くしということで、脇に置いておいてという展開。
19日は、中国、天津で開かれた世界経済フォーラム夏季会合(夏期ダボス会議)の開幕で演説した中国の李克強首相が、「中国は決して人民元の操作で輸出を刺激する道を歩ま . . . 本文を読む
米中貿易戦争は激化ということで、メディアは対立収束の道筋は見えない、これは大変だ、世界経済の大きな波乱要因になると、大騒ぎ。だから株はショートされていたわけで、それが踏まされて一斉蜂起ならぬ一斉に反発。株式市場はリアルな世界から切り離された異次元空間さながら需給(カネ余り)主導のゴルディロックスが戻ってきたかのようだ。米中間のイザコザは、政治の世界のいわば「ショー」であって、好調な経済に目を向けま . . . 本文を読む
NYの現地時間昼に宣言したように、米国株の引け約2時間半後に2000億ドルの中国製品への追加輸入関税が発表された。意外性があったのは、発動が来週24日からということ。総額500億ドル相当の輸入品に比べ、消費財が多くなる分、品目の選定に時間がかかると思われたが、そんなことはなかったようだ。報じられているところによると、5745品目らしい。家具や家電から食料品にまで消費材に及ぶというが、それはそうだろ . . . 本文を読む
方向感の出ない保ち合い相場が全般的に続いている。金市場も1200ドル台には戻ったものの、テクニカル上1220ドル突破が欲しいところだが、この水準に売り物が控えているようだ。市場を広く見渡せば、米国株は高値保ち合いで、為替市場も方向感が出ない。ここに来て米債は賃金上昇が前年比で2.9%となったり、PCE(個人消費支出)物価指数が2%を突破したことから、売られて利回りは上昇中で、とりわけネックとなって . . . 本文を読む
先週末に発表された米雇用統計での賃金上昇(前年同月比+2.9%)は、失業率の低下の中でも、いっこうに上昇加速の気配の見えなかったインフレ率を突き動かす兆候との捉え方から、思った以上に市場に影響を与え始めたということか。先週金曜日以来、FRBの利上げ観測の高まりの中で、米2年債金利(利回り)の上昇が加速している。
もともと長短金利差縮小が年初から隠れた話題のひとつとなっており、さすがにここに来て公 . . . 本文を読む
先週末に発表された米雇用統計。このところ雇用者数の伸びや失業率よりも時間当たり平均賃金の伸びが注目点となっている。失業率の低下が、そのままインフレ率の上昇につながるという伝統的な関係(フィリップス曲線、失業率とインフレ率の逆相関性)は、過去10年近くにわたり崩れており、ネックになっているのが賃金上昇の鈍さだった。
8月は前年比で2.9%の上昇と、2009年6月以来の高い伸びとなったことで、加速の . . . 本文を読む
8月31日のここで、中国における金需要の底堅さを示す周辺データとして、宝飾大手ティファニーの5-7月期の増益決算を取りあげたが、8月のインドの金輸入が倍増していたことが判明した。
暫定値(速報値)ではあるが、貴金属調査で知られるトムソン・ロイター傘下のGFMS社が公表したもので、8月のインドの金輸入は1ヵ月で100トンとなり、前年同月比で116.5%増と倍増したとされる。これは、昨年の5月以来、 . . . 本文を読む