米7-9月期GDP速報値。夏場以降の主要指標の失速意味の結果から、下振れの可能性も
考えたが、結果は市場予想(プラス1.6%)を若干下回る程度。
前期比年率プラス1.5%となった。
もちろん4-6月期のプラス3.9%との比較では大幅減速。ただし減速の中身が企業の在庫調整によるもの。全体の3分の2を占める個人消費が堅調地合いを維持していたことから、当初の懸念は一気に後退することになった。内需が強 . . . 本文を読む
さて昨夜はここにFOMC声明文よりも、これから発表される経済指標の方が方向性を示すというふうに書いた。明けて声明文を見て、この指摘は外れではなかったが、“next meeting”なる具体的な表記があり引き上げの可否を12月に下すとなっていた。その判断は、これからの指標によるということに。
それにしても“次の会合”で引き上げを決めると示唆したわけではないが、年内利上げの意向を何度も繰り返してい . . . 本文を読む
FOMC声明文の発表は日本時間明朝の3時。政策変更なしを先読みしたものか、金市場の方は、NY時間外のアジアの取引時間帯からロンドンと強含みに推移。早々に1170ドル台を回復という流れ。そしてさらに200日移動平均線を超える1175ドルを突破。
27日に発表された米国関連の指標で目に付いたのは、9月の耐久財受注。全体指数は前月比で1.2%の減少。ボーイングの9月の受注が前月の52機から29機にな . . . 本文を読む
先週の金曜日22日にここで取り上げた米軍による南シナ海での艦船の展開が、本日報じられたように既に着手済みとなった。横須賀からイージス艦が向かっていた。米系メディアは対潜哨戒機を伴っているとしていた。中国が作り上げた同海域の人工島に接近し、留まるという作戦で、もともと満潮時に水没していたものを埋め立てて島にして領海を主張しても、それは本来「公海」であって認めないというもの。
中国のやり方は、既成事 . . . 本文を読む
先週末23日日本時間の20時過ぎ。中国人民銀行が過去1年間で6回目の利下げを発表。主要金利を0.25%引き下げ(4.60%⇒)4.35%に。同時に預金準備率も引き下げ。6700 億元(12兆7000億円)の流動性(資金)が新たに金融システムの中で供給される(余裕が出る)ことになる。前日のドラギECB総裁の記者会見で示された12月の理事会での追加緩和予告と受け止められる発言に続く連続サプライズは、世 . . . 本文を読む
今週は週初に注目の中国の7-9月期GDPが前年同期比プラス6.9%で終わったことが判明したものの市場の納得感薄く、いわばモヤモヤが残る状況が続いている。折しも習近平主席が英国訪問中で、先日取り上げたように経済を前面に押し立てたキャメロン政権の対応で、大きく中英関係が接近という流れ。11月には、中国人民元の国際通貨基金(IMF)が設定する人工通貨「SDR」の価値形成通貨としてドル、ユーロ、ポンド、 . . . 本文を読む
疑えば切りがないし話も始まらないというのが昨日発表された中国のGDP成長率。7-9月期が前年同期比で6.9%となった。7%目標で6.9%というのは印象としては微妙だ。目標にほぼ沿っていてこの夏以降、騒がれているほどの問題じゃないではないか、ということになる。「7%割れ、6年ぶりの低成長」(日経)は、日本を上回る巨大経済が7%近くも成長している!!というのが別の意味で驚きでもあるのだが、中国の場合 . . . 本文を読む
今週のNY金市場は9月のFOMC議事録要旨公表の翌日から上昇に転じた流れを維持することになった。週初にブレイナードFRB理事が講演で年内利上げを唱える多数派とは一線を画すかたちで慎重姿勢を求めるという、地区連銀総裁でなくFRB理事がイエレン議長と同一歩調を取らないという異例のニュースから始まった。翌日は、タルーロ理事も年内利上げに慎重姿勢を示す。このタイミングで発表されたのが、9月の小売売上高だっ . . . 本文を読む
さて昨夜の最後に、8月の戻り高値を上抜いた後に売り直されていた金について、これから発表される9月の米国小売売上高の結果にどう反応するか・・・とした。
果たして結果は、捉え方によっては評価できる部分もあるものの、ネガティブな評価となったのは同時に発表された8月分の下方修正が響いたと見られる。9月分は総合指数は予想前月比0.2%増に対し結果は0.1%増。原油値下りに引っ張られたガソリン価格の下落が . . . 本文を読む
13日も米国で主な経済指標の発表はない中で、FRB高官の発言が続いた。ブラード・セントルイス連銀総裁、タルーロFRB理事が講演やメディアインタビューで登場した。
この中で「現時点では利上げするのが適切だとは思わない」として慎重に経済情勢を見極めた方がよいとの見方を示したタルーロFRB理事が目に付いた。というのもFRB内では金融規制の担当で公の場で金融政策について語ることは多くない人物であること . . . 本文を読む