亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

大雪のせいとはいうけれど・・・

2010年02月28日 15時42分10秒 | 金融市場の話題
先週は一連の米住宅関連の指標が発表された。金価格の先行きを読むひとつの要素として米住宅市場の推移に注目していると他の媒体を含めここでも書いてきた。いわんとする所は、昨年後半は回復基調を示したが予断を許さず、むしろ再悪化となりFRBの政策方向に影響を与えるのではないかということだった。今週発表された一連の指標は軒並み悪かった。最後は週末金曜日の1月の中古住宅販売は2ヵ月連続の減少。前月比の減少率は7 . . . 本文を読む
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噂を確認する術はなく・・。

2010年02月26日 22時49分43秒 | 金市場
昨夜は失業保険申請件数や金の公的購入の話を書いたが、あれからNY株は急落状態で寄り付いた。結局、引けにかけて戻したが、月末の投信の買いか、あるいは投資銀行系の価格操縦っぽいディーリングという見方あり。前日の新築住宅販売も昨夜の失業保険の申請も大雪の影響という話がある。たしかに1月は記録に残る豪雪だったようだが、果たして先週の失業保険の申請に関係はあるか? あの後原稿を書きながら値動きを見ていたが . . . 本文を読む
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公的購入やその見通しも沈滞ムードに掻き消され

2010年02月25日 23時00分39秒 | 金市場
昨夜の続きになりそうだが、ドル安の材料になりそうなものが、ユーロの悪化でならない。弱さ比べでユーロに軍配が上がる状況のなかで、ドル側が良いわけでもないので、全般が不透明感のなかで沈滞ムード。しかし24日に発表された米1月の新築住宅販売件数は悪かった。年率換算で30万9000戸と市場予想の35万5000戸を大幅に下回る結果となった。前月比でも11.2%となり、過去最低水準となっていた昨年1月をさらに . . . 本文を読む
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景況感悪化でリスク資産回避・・・と(ドル売りならぬ金売り)

2010年02月24日 23時24分58秒 | 金市場
日本時間の昨夜24時に発表されたコンファレンスボードの2月の米消費者信頼感指数が、市場の予想を大きく下回り前月の56.5ポイントから46.0へ急落。10ヵ月ぶりの水準すなわち昨年4月の水準に戻ってしまうことに。高止まり続く失業率、下げ止まらない住宅価格、このところの株価の調整が結果に影響したとされる。この指数、景気の先行きに対する消費者の懸念の度合いを表しており、必然、指数の悪化は将来の個人消費の . . . 本文を読む
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ケース・シラーそして中国の商業用不動産

2010年02月23日 23時56分04秒 | 金融市場の話題
ケース・シラー住宅価格指数が日本時間の23時に発表され20都市平均で年率3.2%の値下がりとなった。横這い、変らずという予想が多かったのか、ロイターなど「予想外に下げた」という見出しになっていたが、事前予想の大勢は3%程度の下げを見込んでいたのではなかったかな?まぁ、驚くほどではないが下げとなった。昨年初めくらいまで目立って下げていたことの記憶があるので、比較ではこの程度ならば落ち着いているという . . . 本文を読む
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「金」をみるのに「住宅関連データ」を見る

2010年02月22日 15時25分12秒 | 金市場
週明けアジアの時間帯の金価格は一時1131ドル台までみて、20ドル台半ばへ押し戻される展開となっている。先週はこの30ドル手前の節目の前で押し戻されていたが、それをクリアといくか。30、50と超えねば先は開けぬ(・・・・字面だけ追えば当たり前の話だが、テクニカル上のオハナシ)。週後半にかけての材料次第。先々週、金市場では欧州系の買いが指摘されていた。イランを巡る動きが出てきたり、原油が上がったりと . . . 本文を読む
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サプライズ、米公定歩合引き上げ

2010年02月19日 10時23分52秒 | 金市場
以下取り急ぎ、今朝書いた市況。 2月18日のNY市場の金価格は、一般取引終了後の時間外にFRB(連邦準備理事会)が公定歩合の引き上げを急遽発表したことから、一気に値を削る状況となった。公定歩合はここまでの0.5%から0.75%に0.25%引き上げられ19日から実施される。 前日流れたIMF保有金売却の市場放出開始や1月のFOMC議事録にて出口戦略を巡る論議が明らかになったことから、一旦は売ら . . . 本文を読む
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IMF保有金市場売却かFOMC議事録か

2010年02月18日 21時47分28秒 | 金市場
17日のNY時間外で付けた高値1128.7ドルに対し益出しの売りが出て値を保つことができなかった金。ロンドンの取引時間帯の終盤からユーロが下げ始めたのと軌を一にして値を削るという流れだった。もともとショートカバー主体の動きゆえに致し方なしというところ。発表された1月の米住宅着工件数が、年率換算59.1万件と予想を上回り2ヵ月ぶりのプラスに転じたこともドル相場をサポート、金市場では利益確定売りが出や . . . 本文を読む
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次はソロス・ファンド

2010年02月17日 23時01分59秒 | 金市場
昨日、中国国家ファンドCICの金ETF「SPDRゴールド・シェア」取得について遅ればせながら書いたが、昨年末時点の結果報告に45日ルールがあることから、ちょうどこのタイミングでいろいろな話が伝わってくる。本日はジョージ・ソロスのソロス・ファンドがSPDRを買い増していたという話が報じられた。前期の372万株から617万株に持ち分が増えていたというもの。英テレグラフ紙(だったと思う)がダボスでの「金 . . . 本文を読む
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ギリシャとユーロ圏、カリフォルニアと米国経済

2010年02月16日 22時07分00秒 | 金市場
昨日からEU財務相会合が開かれているが、先週末から一部報道で流れていたギリシャのデリバティブ取引を利用した債務の先送りの実態なども浮上(ゴールドマンがからんでいた)。昨年秋に表面化した統計データの不正確性というよりごまかし(統計操作)など、どうも支援しようにも実態が見えねばどう手をつけていいものやらという側面も。その上で経済規模が比較的小さいから騒ぎすぎだよ、皆さん・・・という感じ。ただし、市場が . . . 本文を読む
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