亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

強まるFRBによるオーバーキル懸念 

2022年04月27日 22時41分21秒 | 金市場
NY金は6営業日ぶりの反発となったものの、戻りは鈍かった。2カ月ぶりの安値を記録した前日の終値を時間外のアジアの時間帯からNY市場の終盤までプラス圏での取引となった。さらにおおむね1900ドルを越える水準での取引となった。上値は1912.20ドルまでがやっとという感じで、この高値示現後に前日比8.10ドル高の1904.10ドルで通常取引を終えた後の時間外に、再度1900ドル割れまで押し戻された。そ . . . 本文を読む
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ウクライナからチャイナへ、戻り売られる米国株

2022年04月26日 17時19分02秒 | 金融市場の話題
週明け25日のNY市場の金価格は5営業日続落となった。先週は、5月3、4日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、金融政策関連の対外発信を控えるブラックアウト期間に入る前の機会を捉え、パウエルFRB議長をはじめ多くのFRB関係者が、タカ派的政策転換の加速見通しを唱えた。警戒感が強まった米金融市場では、米債金利が短期から長期までくまなく上昇し、ドルが主要通貨に対して買われた。ドル指数(DXY)は、 . . . 本文を読む
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風向き変わりFOMC前に売られる金

2022年04月25日 21時30分58秒 | 金市場
週初はロシア国防省がウクライナにおける「特別軍事作戦」が新たな展開に入ると発表。実際にロシア軍は18日、ウクライナ各地でミサイル攻撃を激化するなど、地政学リスクが意識されリスク回避の買いが優勢となった金市場。 その後は、5月のFOMCを前にブラックアウト期間に入る今週を控え、先週は連日にわたって続いたFRB高官による引き締め加速意向を示す発言を受け、上昇する米債利回りとドル指数の中で、なんとか1 . . . 本文を読む
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景気後退も覚悟のインフレ潰し

2022年04月22日 22時28分39秒 | 金市場
21日、IMF(国際通貨基金)の春季年次総会機会を捉えて開かれたパネルでのパウエルFRB議長の発言は、いくつかの点で非常に興味深いものだった。 再来週5月の3、4日に開かれるFOMCにて50bp(0.5%)の利上げを示唆という部分に焦点を当てた報道は、織り込み済みにつき、目新しさはなし。米国経済は非常に強い労働市場支えられており、今回想定されるかなりきつめの金融引き締めにも耐えられる。ソフトラン . . . 本文を読む
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押し目買い的な金ETFの増加

2022年04月21日 23時20分38秒 | 金市場
さて昨日は更新が12時を越える見通しとなり見送った関係で、1日、間が空くことになり本日は21日の更新ということに。 まず金価格の方はさすがに米長期金利が3%に接近するところまで来たことで売られることになった。20日はまさに、長期金利の上昇と下落にドル指数(DXY)の動きも重なったことから、そのままNY金の値動きをも左右することになった。このところFRBが5月以降、利上げ幅を通常の2倍の50bp . . . 本文を読む
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懐疑の中で育つ相場 もうはまだなり 

2022年04月19日 20時01分24秒 | 金市場
週明けのJPX金も国内店頭価格も、まさに「通貨の凋落で金急騰が」続いている。 19日分のJPX金の高値は8129円に。現物の店頭小売価格は消費税込みで8967円と9000円台乗せが急接近。現在日本時間の19時25分だが、ここまでのところJPX金は夜間取引でさらに上値を伸ばし8160円まで付けている。 本日の日本時間午後は再び円が急落状態となり、127円抜けから一気に128円台に突入した。日銀も財 . . . 本文を読む
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高値でも買い、金に対するスタンスの変化

2022年04月18日 21時12分46秒 | 金市場
「通貨の凋落で金急騰がはじまる!」というのは、2020年8月に当方が上梓した単行本(宝島社)のタイトルだが、最終章で日本円の減価による円建て金価格の上昇について書いた。お手持ちの方は、ぜひ最後の3ページを読み返してもらえればと思う。 円建て金価格(JPX金)は、先週4月11日から15日まで5営業日連続で取引時間中に過去最高値の更新が続いた。14日には初めて節目の8000円台に乗せ、そのまま大台を . . . 本文を読む
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「FEDには逆らうな」 連休前の反落(ポジション調整)

2022年04月15日 19時20分54秒 | 金市場
前日と同じような下値を拾うような展開を想定したが14日のNY金は1962.70ドルの安値を見た後の戻りは1970ドル台半ばまでだった。前日までに一服状態となっていた米長期金利に騰勢が復活。午後に入り10年債利回りは、一時2.834%まで上昇し、12日に付けた2018年12月以来の高水準に並んだ。NY連銀のウィリアムズ総裁が、この日メディアのインタビューで5月の連邦公開市場委員会(FOMC)にて0. . . . 本文を読む
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強さを感じさせた13日のNY金の価格展開

2022年04月14日 22時18分59秒 | 金市場
NY金は4月13日までで5連騰ということになった。 思い起こせば、NY金というかドル建て金の特性としてFRBが利上げに転じるまでに売られ、実際に利上げに着手した後に上昇するというパターンが見られることから、各所(複数の媒体)で3月のFOMC後に金は上昇という内容の原稿を書いた。 このブログでは、FOMC声明文発表(日本時間3月17日午前3時)前の3月16日の夜に「NY金1900ドル台維持で迎える . . . 本文を読む
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円建て金、8000円は通過点 

2022年04月13日 19時03分04秒 | 金市場
注目の3月の米CPI(消費者物価指数)はヘッドラインはインフレ加速。詳細を見ればインフレのピークアウトの兆しを感じさせるものとされた。 この日米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙のインタビューに答えたブレイナードFRB理事は、「歓迎すべき」インフレ低下の兆候も見られていると発言したと伝えられた。 3月の米国は前半を中心に連日ガソリン価格の過去最高値更新がニュースになっていた。当然、イン . . . 本文を読む
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