亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

新「金融対応策」は動き始めたが・・いろいろ気に掛かる動きやデータがあった1週間

2009年02月28日 12時39分16秒 | 金融市場の話題
今週は米国で金融対応策が矢継ぎ早に出された週だった。マーケットの反応が早いので、それだけ米国政府が危機感を持って事に当たっている証でもある。昨夜は、シティ・グループへの米国政府の方針が発表された。政府財務省はこれまで取得したシティの優先株を普通株に転換することで筆頭株主になることになった。その結果シティは高利の配当を減らせるが、政府の意向を聞かねばならなくなった。もともと昨年11月にシティは潰さな . . . 本文を読む
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膨らむ米政府支援規模=財政赤字規模

2009年02月27日 13時10分52秒 | 金市場
GM、GBS(ロイヤルバンク・オブ・スコットランド)の巨額赤字は市場では織り込み済み。米国の単年度で1兆7500億ドルという巨額の財政赤字見通しも、事前に方向性を示していたこともあり動揺は招かなかった。当座は数字がどんどん大きくなる。 さらに大きくなりそうなところは政府系住宅金融への支援規模。 米政府系住宅金融ファニー・メイが10-12月期決算で252億ドルの赤字となり、通期では590億ドル( . . . 本文を読む
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悪化が続く米国景気、確信がもてない投資家

2009年02月26日 12時09分53秒 | 金市場
NY株式市場では金融機関の国有化問題をめぐる投資家心理の“振れ”に株価も上下に大きく“振れる”展開が続いている。前夜に続きバーナンキ議長の金融国有化に対する否定的意見に米金融株は小康状態。 こうした議論が続くなか、実体経済の悪化が止まることなく進んでいるのが現状。NY時間で株式市場が取引を開始して間もなく発表された1月の米中古住宅販売のデータ。前月比5.3%の減少で年率換算で449万戸というもの . . . 本文を読む
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ストレス・テスト

2009年02月25日 18時08分25秒 | 金市場
「試される信認」とでも表現できるだろうか。週明けNY株式市場の寄り前に発表された米国財務省とFRBおよびFDIC(連邦預金保険公社)他の声明文。「民間から資本調達できない場合は一時的に政府が資本を提供する」と発表。実質的に(「金融システムにとって重要な」)金融機関は潰さない方針を表明。そこに追い打ちを掛けるように最高で600億ドル(5兆7000億円)とされる四半期決算としては米国企業で過去最大の赤 . . . 本文を読む
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アクセルを踏みながら、ブレーキのタイミングを示す

2009年02月23日 08時56分16秒 | 金融市場の話題
「中国政府のアメリカ財政に対する信頼に感謝する」。2月21日の中国首脳との会談の後のヒラリー・クリントン国務長官のインタビュー内容の一部がこれ。今回の訪日、訪中の主たる目的の一つに大量発行が始まっている米国債の安定消化があることは言うまでもないだろう。週末を挟んで、その財政赤字削減目標がメディアに流れ、日経も取り上げている。国債の消化の半分以上を海外に頼る米国にとって、「信認」の維持は要となる。3 . . . 本文を読む
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くいだおれ

2009年02月22日 21時35分37秒 | 徒然(つれづれ)
19日の木曜日に続き、本日も大阪日帰り。ほとんど日帰りということはなく、前後に予定を入れるのが常なのだが、ここに来てやらねばならぬことが押せ押せにて、こういう結果に。さりとて自分の都合で仕事を入れるというのも難しい。ということで、午前の早い時間に東京を出て、お昼過ぎに大阪について仕事を終えていわゆるトンボ帰り。夕刻になり降り出した雨の中、空港行きのバスの待ち時間の間に「お好み焼き」を食べて帰ってき . . . 本文を読む
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上海紀行・・・・続編3

2009年02月21日 22時49分32秒 | 徒然(つれづれ)
青森産リンゴの上海への出荷というニュースは国内で聞いていたが、実際にスーパーで見かけた。中国産のリンゴが1個(だったと思う)1.9元(約26円)くらいで売られているが、青森産は80~125元と超高級品。中には写真のように干支のマーク入りも出荷されていて2009元。この手の青森リンゴを大阪の心斎橋近くにある青森県のパイロットショップで見かけたことがあったが、もっと安かったと記憶している。売れたのかな . . . 本文を読む
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イベント・レスの中、金価格再び1000ドル突破

2009年02月21日 15時03分38秒 | 金市場
結局ダウはさらに安値更新で、いよいよ2002年10月9日の「.comバブル」崩壊時の安値に接近というところで辛うじて反転。上院銀行委員会のドット委員長が、短期間ではあれ、いくつかの銀行は国有化が必要になるかも知れん、と語ったとブルームバーグが伝えたとかで、金融株中心に売られ一時はダウも220ドル安まで見た。そのタイミングで金価格はNYの先物から1000ドル突破、続いてスポット価格(現物)も昨年3月 . . . 本文を読む
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ダウの安値更新

2009年02月20日 20時58分16秒 | 金市場
一般紙までもがニュースとして扱っているが、昨夜のNYダウはついに昨年11月20日の安値を下回り2002年10月9日以来の安値となった。このところ当方もどうなるものかと、NYダウを眺めてきた。その経過をセミナーなどで取り上げてきた。投資家の足元の心理状態を映しだす鏡のような存在がNY株式市場であり、オバマ政権の対応策への市場の評価とも言えるものだからだ。それが確たる金融イベントが発生したわけではない . . . 本文を読む
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データで裏付けられた話(欧州投資需要の急増)

2009年02月19日 17時11分33秒 | 金市場
昨年の11月(22日)ここにも書いたのだが、西オーストラリアの街パースにある造幣局「パース・ミント」が金貨の受注を2009年1月まで見合わせると発表をしたことがあった。ここは日本でも販売されているカンガルー金貨(以前は「ナゲット金貨」)の鋳造で知られ、欧米でも有名なところでもある。投資用の金貨や小口の地金の販売が米国やヨーロッパで目立ち始めたのが昨年の8月後半のころだった。まずUSミント(米国造幣 . . . 本文を読む
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