一昨日、アルジェリアでのOPEC非公式会合にて「実質的な減産合意」というニュースを見て驚いたが、印象的には「なんとか合意を醸しだしたのか・・・」というものだった。もともと減産というより、“現時点での生産を上限にして、これ以上増やさないようにしよう”というのが、そもそもの話。それで主要産油国が何をやっていたかというと話し合いの前に増産に拍車をかけていた。結果、サウジの生産量は8月に過去最高になって . . . 本文を読む
結局前日の大統領選テレビ討論は、米メディアの多くがヒラリー優勢という判断で、NY株は上昇。不透明要因の多いトランプではなくヒラリーということで、値動きの典型はトランプがNAFTA(北米自由貿易協定)を不公平協定と非難していたこともあり、メキシコペソが買われ、逆に金は売りが膨らんだ。
金については、討論が始まって間もなく売りが優勢の展開となり、1340ドル超から1330ドル台半ばへと静かに水準を . . . 本文を読む
米大統領選は両候補による第1回目のテレビ討論会が始まった。双方の非難合戦を含め論戦が繰り広げられた。生中継と後追いのニュースを見たが、政治経験が豊富で討論慣れしているヒラリー・クリントンのそつのなさが目立つものの、既存の体制に変化を求めトランプを支持する人の意志を変えるまでには至らないという印象が強かった。一般的な感覚としては、ヒラリー有利に映るのだが、やはりわからない。指導者としての“強さ”を . . . 本文を読む
日米双方の金融政策決定会合は、結局、決め手になる手段が減っており、効果はあったんだと自らが評価する政策の、限界が近づいているのではないかと思わせるものだった。効果のあるなしについては、以前から議論はあったし、それ自体は新しいものではない。ポイントは、中銀自体が、おかしいなぁ・・・、さすがに拡大にスピード感が出てもいいころなのに・・・・、やはり何か仕組みが変わったのか・・・と疑問を抱き始めたという . . . 本文を読む
さて日銀。四方丸く収めるというのは難しい。何にせよ、プロ・コン、メリット・デメリットあるわけで、これまでのマイナス面をなんとかカバーしながら、政策の継続性を前面に押し出すという枠組みの変化ということか。
「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」策という、進むうちに政策名?がどんどん長くなる印象の新機軸。長期金利をゼロ%に誘導ということは、これまでのマイナス利回りに落ち込む価格では国債は買い取らな . . . 本文を読む
5月の連休に加えて最近では9月も大型連休の色合いが出てきて、人によっては遅めの夏休みや年休を合わせて9連休ということらしい。当方にはあまり関係ないが、それでも週中に祭日が入っていると外からの電話もなくゆっくり何かができる。
さてその連休モードの中で日銀の金融政策決定会合とFOMC(連邦公開市場委員会)が重なった。FOMCはこの環境では利上げは出来ないと思われ、後は12月に向けたスタンスをどう示 . . . 本文を読む
日本時間昨夜の米8月の小売売上高の結果は、9月利上げ見送りを示唆する内容となった。株式市場の方は、当初は方向感が出なかったものの結局それを好感する形で上昇となった。ただし、金市場は発表直後こそ1330ドル超に跳ねたものの、長くは続かずここぞとばかりに売りが膨らみ早々に前日比マイナス圏に。
この反応だけを見るなら、金市場は来週のFOMC(連邦公開市場委員会)にて利上げが決まることを予見しているかの . . . 本文を読む
本日15日は、米国関連で注目の経済指標の発表が多い。まず8月の小売売上高、鉱工業生産、生産者物価指数さらにNY連銀製造業指数、フィラデルフィア連銀製造業指数などで、鉱工業生産以外は本日日本時間の午後9時30分に発表された。
この中で注目度が最も高かった小売売上高だが、市場予想前月比−0.1%のところ-0.3%と下回ることになった。前月比マイナスは3月以来のこと。7月は当初の横ばいから+0.1% . . . 本文を読む
市場がこぞって注目したブレイナードFRB理事の講演。やはりタカ派的な内容もニュアンスもなかった。以前からの主張そのままで、報じられている内容からは、むしろさらに(経済理論的に)踏み込んだ(問題提起をするような)発言があったといえる。
まず、「個人消費の拡大を示す指標とインフレ加速の兆しを確かめたい」として、以前と同様に利上げに慎重な姿勢で臨む方針を明白に示すものだった。さらに、4%台に入ってい . . . 本文を読む
先週末の欧米株価の急落、特にNY株の下げは、おやっ!!と思わせるものだった。はっきり言って夜中の経緯は見ていない。朝起きてその下げ幅の大きさと、株安の背景として報じられていた“ハト派の連銀総裁がタカ派駅発言”で9月利上げ観測の高まり・・・という内容に???だった。
早朝のNHKBSで国際ニュースを見ていて、その中に、南欧諸国7ヵ国がギリシャの呼びかけでアテネで初の会合を開き、積極財政を打ち出す . . . 本文を読む