本日は週末、月末、四半期末という特異日。ファンドのポジション調整の動きも出やすく、状況によっては値動きが大きくなることも考えられる日。そこに重なったのが、8月の米個人所得、個人支出、個人支出物価指数(PCEデフレーター)、ミシガン大学消費者信頼感指数が発表された。
とくにエネルギーと食品を除いたコアPCEデフレーターは、FRB(連邦準備理事会)が物価の判断材料として重視していることから、結果如何 . . . 本文を読む
NY金市場でファンドのロング(買い建て)の見切り売りが続いている。益出しもあれば、投げもあるという感じだろう。いわゆる内部要因主導型の下げで、ファンドによる取引(ポジション)の巻き戻しが下げをもたらしている。いわゆる調整局面と呼ばれる状況にある。28日は、通常取引の引けが1287.80ドルと、(ワイオミング州)ジャクソンホールでの金融シンポジウム前の水準に戻ることになった。
買い越し残(以下、ネ . . . 本文を読む
幽霊の正体見たり枯れ尾花。尾花とはススキのことだが、きょう北朝鮮関連のニュースを見て高校時代だかに記憶したこの句を思い出した。先週末に米軍が北朝鮮の東部沿岸に戦略爆撃機を飛ばしたというニュースがあり、それに対する北朝鮮外相の発言が週明けのNYで金の上昇をもたらした。
目についたのは広く報じられているように、その事実を北朝鮮が探知していなかったというもの。こうした環境下ではあるが、その報道を信じ . . . 本文を読む
日本時間の今夜は、というよりも27日の午前1時45分からイエレンFRB議長の講演が予定されている。タイトルが「インフレ、不確実性、そして金融政策」となっていることもあり、市場の関心は高い。記者会見付きのFOMCが先週終わったばかりで間もないことから、通常であればそれほど話す内容も変わらないだろうと思われる。しかし、足元の金融政策の方向性は議長任期が迫ってることや、10月からいよいよバランスシート . . . 本文を読む
国連総会の場を使った米朝首脳の威嚇合戦が、率直に言って“子供のケンカ”のような言葉の応酬になっている。しかし、怖いのはその裏には強力な武力が存在する現実。軍事的威嚇行動も、偶発的な交戦が起きそうなレベルまで来ており、まったく予断を許さずというのが現実となっている。というのは、双方が相手の妥協なく折れることが出来ない、引くに引けない状況に至っていることによる。もとよりトランプ大統領は、オバマ政権の . . . 本文を読む
FOMCが12月の利上げを示唆したことで売られた金市場。昨日は、21日の値動きに注目していると書いた。金市場にとってネガティブな内容となるFOMCの後は、当日の時間外取引よりも翌日の通常取引の時間帯に値動きが拡大することが多いという自分の経験則による。この翌日の状況で、市場の受け止め方の度合いを判断するというもの。
結果的には、ここまでのところ下げは、“限定的”なものにとどまっている。依然として . . . 本文を読む
今回のFOMCは、政策金利の据え置きと資産縮小の10月からの実施はすでに織り込み済み。市場の関心は、6月の会合以降も続いた物価上昇の鈍さからメンバーの利上げ見通しが変化し、下方修正されたのではという点にあった。参加者全員が(匿名で)提出した見通しからは、年内利上げについてメンバー16名中(現在空席3名)12名が支持となり、これは6月から変化なし。来年の3回利上げ見通しについても同じ。先週発表され . . . 本文を読む
国連総会にて初の演説に臨んだトランプ大統領の発言内容は、広く報じられているように北朝鮮情勢について、米国自身、もしくは米国の同盟国を守る必要に迫られた場合という条件付きながら「北朝鮮を完全に破壊する以外に選択肢はなくなる」とした。しかし、やはり金を含め市場全般無反応だった。関心は日本時間明朝のイエレン議長の記者会見に向けられている。
NY金はこの7営業日中6営業日で下落。この間に、逆に米長期金利 . . . 本文を読む
本日は日本時間の午後11時にトランプ大統領が初の国連演説を行うと。昨日は米中首脳電話会談が。大統領にはご機嫌な内容になったようだが、詳細は不明。おそらく中国側が制裁履行に積極姿勢を示したということだろう。それが、マーケットには北朝鮮情勢に関する危機は後退という解釈になるのか。
このところの北朝鮮の動きにはさすがに中国側も警戒感を高めているという話がある。特に月初の水爆実験が中国にはサプライズだ . . . 本文を読む
今朝の北朝鮮によるミサイル発射だが、昨夜の段階で北朝鮮国営メディアが、発射を予見させるような威嚇的なメッセージを報じ、その後日本時間午後10時前には一部のニュースにて発射準備が整いつつあると伝えられていた。しかし、本日早朝の各局のニュース番組はこのことを一切報じることなく、番組途中でいきなりJアラート放送に切り替わることになった。
昨夜ここで触れたが、そのタイミングは、NY時間で8月の米消費者 . . . 本文を読む