亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ドイツと米国個人の金現物買い増加

2021年10月28日 21時15分02秒 | 金市場
27日は米長期金利が目立った材料のない中で下落した。一時前日比0.1%(10bp、ベーシスポイント)低い1.51%を付け1.549%で終了。1日で10ベーシス動くと債券市場では比較的大きな値動きということになる。先週は1.7%まで達していたことから、下げ幅は大きい。 FOMC(連邦公開市場委員会)を来週に控え、債券市場の焦点はテーパリング(量的緩和の縮小)から利上げ開始時期に注目が移行する中、この . . . 本文を読む
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再び叩き落された金(インフレ耐性?米消費者センチメント)

2021年10月27日 20時32分31秒 | 金市場
昨日は前日に1800ドル大台を引値で維持したことから、「通常取引開始後に期待が持てそうだ」と書いたが、結局、NY金は叩き落とされることになった。 相場の流れとしては、先週末10月22日の再現のような流れとなった。 NY時間外のアジアのスタート時は買いが先行する形で1810ドル手前まで上値を伸ばしたものの、それ以降は徐々に売り優勢の流れに転じることになった。前日比マイナス圏ながら、それでも1805 . . . 本文を読む
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NY金、1カ月半ぶりの終値1800ドル超

2021年10月26日 19時17分00秒 | 金市場
週明けのNY金は、9月14日以来約1カ月半ぶりの水準となる1806.80ドルで通常取引を終了。10月に入り3度目の1800ドル超トライでやっと引値で上回ることになった。一般的には、NY原油先物相場(WTI)が一時(1バレル=)85ドルを突破し、約7年ぶりの高値を再び更新。インフレ懸念が改めて強まり、インフレヘッジとしての買いが優勢になったということになる。その中でも、前週末は1.702%まで見てい . . . 本文を読む
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NY金、週末にかけ1835ドルトライ

2021年10月25日 20時52分00秒 | 金市場
本日は午前10時45分から、東証アローズから放送しているストック・ボイスに電話ライブ出演だった。話の内容は、高まるインフレ懸念とそれに対するFRB関係者の発言内容やスタンスについて。最後に週末に発表される個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)とくに変動の大きいエネルギー・食品を抜いた「コアPCEデフレ―タ―」がFRBが注視する指標となっていることから、予想値(前年比+3.7%)を挟んだ結果に金 . . . 本文を読む
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FRBがつくる市場の不安定化と金の上昇

2021年10月22日 21時11分49秒 | 金市場
10月21日のNY金は、NY時間外のアジア時間には一時1790.30ドルと直近の高値を更新するところまで買われたものの、その後は鳴かず飛ばずの展開。アジアの午後からロンドンさらにNYの時間帯を通して、前日の終値(1784.90ドル)を挟んだ上下6~8ドルの狭いレンジ内での取引に始終し、そのまま終了となった。清算値(終値)は1781.90ドルで2連騰の後の足踏み状態に。 この日のポイントは、前々 . . . 本文を読む
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長期金利上昇にもかかわらず金続伸の背景  

2021年10月21日 20時16分02秒 | 金市場
前日は米長期金利の上昇で、いわゆる「行って来い」状態となったNY金。20日はNY時間外のアジアの時間帯から長期金利が上昇し、一時1.673%と5月14日以来5カ月ぶりの水準に達する中でも、金市場では買い優勢の流れが続くことになった。静かに水準を切り上げながら進行した相場はNY時間午前の中頃まで続き、その時点で1789.60ドルまで買われ、これがこの日の高値ということに。流れが止まったところで売りが . . . 本文を読む
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金市場にも反映、減速より失速の米GDP

2021年10月20日 19時42分24秒 | 金市場
19日のNY金は再び1800ドル方向を試したものの、NYの昼前に長期金利の上昇が始まり1.6%を超えて水準を切り上げると、上げ幅を削ることになった。押し目買いにアジア時間午前から買い優勢の流れとなると、意外にもそのままアジアの午後さらにロンドンの時間帯と続き、この段階で1780ドルを越え1783.10ドルまで上値を見ることに。その後はNYの早朝に向け売り優勢となり押し戻されて1780ドル割れに。と . . . 本文を読む
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再び上値を試す金(インフレ判断がポイントのFOMC)

2021年10月19日 16時17分40秒 | 金市場
週明けのNY金は、ほぼ1770ドルを挟んだ値動きで、上下17ドルの間でのレンジ相場となった。1800ドル超まで駆け上がり、いわゆる「行って来い」状態となった後は、2週ほど前に滞留したレンジに舞い戻ったかのような展開となった。昨日は最後に、流れからすると、景気主導の長期金利の上昇も限定的と思われると書いたが、その通りなら金は再び上値を試すことになると思う。 18日は、このところのエネルギー価格上 . . . 本文を読む
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米小売りサプライズでも金の下値は限定的  

2021年10月18日 19時49分15秒 | 金市場
先週末15日金曜日は、米9月の小売売上高発表を前に、、1カ月前の9月16日の8月分の発表に際し、減少予想に対し増加のサプライズとなり長期金利が急騰、ドルインデックスも急伸で、NY金は2%以上38.10ドル安になったことを書いた。今回も似たような流れが再現された。 米商務省が発表した9月の小売売上高は、報じられたように前月比0.7%増加と堅調な結果だった。市場予想は0.2%減少となっていたので予 . . . 本文を読む
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8月小売データで大きく売られた金 

2021年10月15日 21時05分54秒 | 金市場
14日のNY金は1800ドルが超えたものの上値は重く1801.90ドル止まりとなった。まぁ、心理的節目の価格でもあり、売りが控えるのは止む無しということ。100日あるいは200日移動平均線が位置する水準でもあり、1800は超えさせたい向きと超えさせたくない向きが存在するオプション絡みでも節目につき、攻防戦ということか。忘れてしまっている人が多いようだが、1830から1835ドルのラインを越えられず . . . 本文を読む
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