昨日、世界経済フォーラム(通称ダボス会議)に触れたが、金の世界では欧州の15の中央銀行が準備資産として保有する金の売却と貸出の制限をしているのはご存知のとおり(ワシントン協定)。99年9月に唐突に発表されたように映るこの協定自体、その起源は前年98年の1月末のダボス会議に際して持たれた金の生産者(鉱山会社ですね)と欧州を中心とする中央銀行首脳との話し合いにあった。当時副大統領だったムベキ現南ア大統 . . . 本文を読む
珍しく本日2回目の更新。柳沢厚生労働相の「女性は生む機械」発言。出生率の説明に際しての「“技術的説明”に際して使ってしまったもの」だというが、一般の感覚では“生む機械”という発想はないよね。絶対ないよ!たぶんそういった感覚の年代に生まれ育ったのかもしれないし、元金融庁長官ではなかったかと思うけど、その方面の見識は高いのだろうが今の職責からはマズイよね。今夜のTVニュースでは我らがソーリは擁護発言を . . . 本文を読む
今週は週後半に金市場にも影響を与えそうな米国を中心とした主要経済指標の発表が目白押し状態。30日に米消費者信頼感指数(景況感を見る)、31日に米10-12月期GDP速報値、ユーロ圏12月失業率、2月1日には12月米個人消費支出、1月米ISM製造業景況指数、そして2月2日には1月の米雇用統計の発表。また31日にはFOMC(連邦公開市場委員会)が開かれるが、金利の据え置きが予想されているものの、その声 . . . 本文を読む
「通貨政策には、素人考えしか持たず何事によらず政治的思惑で動くことを第一義
とする政治家の影響力排除が、絶対に必要なことである。金利操作に政治家の口出しを許すということは、いってみればジャンボ機の操縦室に素人を導き入れて、飛行機の操縦にあれこれ口を出させるようなもので、飛行機の安全な運航を願うなら、してはならないこと」・・・・これは先日の日銀の金融政策決定会合に関して経済誌に寄稿された立花隆さんの . . . 本文を読む
一日空いてしまった。昨日の午後大阪に来て夕刻からWAFP(女性FPの会)関西支部の勉強会で話をさせてもらった。会長(支部長?)で税理士の中井さんが新年第1回ということで黄八丈の和服姿で見えて驚いたぞ~。みなさん熱心に聴いていただきありがとうございました。こうした勉強会では、世界各国の経済情勢の相互のつながりを理解してもらえるように考えて話している。その上で個別の状況や自分なりの分析の話に入るという . . . 本文を読む
生産規模で世界第4位の金鉱山会社ゴールド・フィールズ(南ア)が約100万オンスのヘッジ玉の解消を公表した話。M&Aで傘下に入ったウェスタン・エリアズ(Western Areas)のヘッジ玉を解消したものでトンに換算して約31トンとなる。買い戻し価格は622ドル。解消の理由は、金価格の安定的な上昇を見込んでいるというもの。もちろんだからといって金価格はこの先も一本調子に上昇ということを意味しないが、 . . . 本文を読む
先日(1月17日)、「Oil Weapon」と題して原油価格が下げるなかで下げを加速させるかのようなサウジ石油相の発言を取り上げ、原油価格を下げることでイランやロシアを牽制するための行動との捉え方もでき「米サウジ密約説」という切り口をあげ、いずれもウラが取れないという意味では憶測とした。その際に「こうした憶測をネタにそれなりのストーリーを声高に訴えるヒトが早晩現れそうだ。当方は要素として無視はでき . . . 本文を読む
金急騰の背景に欧州通貨高あり・・・といっても昨日と本日の昼間は出ていたので、この書き出しも1日前なら意味があったものの、今では。。。。。欧州通貨とりわけユーロとポンドの対ドルレートの切り上がりは、そのまま金の買い材料に(ドル安)。昨日の日経本紙にトリシェECB総裁との会談に及んだメルケル首相の記事が出ていたが、ECBの独立性を強調するあたりはドイツならでは。。しかし昨今のユーロの対ドルでの上昇は「 . . . 本文を読む
大阪証券取引所が本日の取締役会で金価格や金利連動型、またインド株や中国株指数に連動するETF(上場投信)の導入を正式決定したとの報が13時過ぎにあった。今朝の日経が報じていたが、本日の役員会で報道どおり上場を認めるように3月までに制度変更をすることを決めたとのこと。3月までに上場することを決めたということではないので、くれぐれもご注意を。くどいようだが“上場を可能にするために制度を変更することを決 . . . 本文を読む
昨日の日経本紙では「異常気象特集」。本日やはり日経(京都で買った関西版?)、こちらは広告欄にデカデカと日経ビジネスの「エタノールメジャー」と題した特集記事の見出しが躍っていた。どうも「燃料と食糧」が合体した問題になりコーンなど穀物への関心が高まる。すでに随分と値上がりしているが、90年代中盤の急騰の記憶も蘇り、投機人気は持続しそうな様相だ。異常気象がそれを煽る構図。思えば昨年9月、10月には、「大 . . . 本文を読む