金価格の見通しについて、昨日はゴールドマンサックスが比較的強気見通しを維持という発表をしたことを、ここに取り上げたが、本日はUBS。こちらは2012年の見通しをこれまでの2050ドルから1680ドルへと18%も引き下げた。米国の景気の回復傾向は続き、追加緩和策(QEⅢ)への期待は後退し、金は売られるというもの。それなら足元で既にそうした売りは出ていることになる。
昨日も引き続き目立った材料のない . . . 本文を読む
さて金市場だが、27日のオプション取引の納会を通過し、今回の上昇過程で心理的な節目となる1700ドルの突破に至らなかったことがファンドの投げを誘い、そこに四半期末のポジション調整が重なっている。先に発表されたインドでの輸入関税引き上げに対する地元宝飾業者による店舗閉鎖のストライキが今なお終息しておらず、この事態に対しインドの財務相が撤回の意思のないことを表明したことも、売りを誘うことになった。ただ . . . 本文を読む
昨夜の講演会でのバーナンキ発言にしても、緩和環境の継続の必要性は語ったが追加緩和(いわゆるQEⅢ)について何も触れていない。それでも置かれた環境によって、受け取る方のセンチメント(心理状態)次第という感じ。デフレに対して慎重すぎるほど慎重な議長ゆえに、今後も緩和策の御旗はなかなか下ろしはしないということ。
金価格も昨夜の上げでさすがに200日移動平均を上回ってきたが、このところの乱高下その他で1 . . . 本文を読む
今週も米国を中心に主要な経済指標の発表となると多くない。ケースシラー住宅価格指数や耐久消費財などがある程度。バーナンキ議長の講演も予定されていた。すでにこの時間には、終了して発言内容が伝わっているが、失業率の更なる低下には、緩和的な政策の継続が必要というもので、金価格は敏感に反応することになっている。
このところの失業率の改善はもちろん歓迎だが、それは「2008年終わりから09年にかけて起きた異 . . . 本文を読む
本日の昼間は、珍しく埼玉は大宮でのセミナーだった。年に1、2回あるかないか。都心にも1時間くらいの距離なので、東京での開催に集約されるからだろう。
さて昨夜のNYの市況は結局終わってみれば金は19.90ドル高で終了。何だかんだ言いながらも週足は陽線で終了。NYダウも新築住宅販売件数が予想を下回ったことで一時は売られたが、結局買い戻されて上昇で終了。しかし、こちらの週足は151ドル安の陰線で終了。 . . . 本文を読む
昨夜は
「足元のドル建て金価格については、このところのレンジの下限まで売られているので、NYに入り、どこまで戻すことができるか見もの」
としたが、その後さらに売り込まれ1920ドル台まで突っ込んだ。そこからNYフロアの引けに掛けて買い戻されるという展開となった。金について、この戻りの有無を見たかった。
昨日取り上げた中国PMIに加え、ユーロ圏の3月の総合景気指数(サービス業と製造業を合わせた速報 . . . 本文を読む
本日のハイライトはアジア時間午前中の中国PMI。つまりPurchasing Managers’ Index。購買担当者指数。本日は製造業購買担当者指数で英HSBCが発表しているデータ。米ISMなどと同じく50が製造業活動の拡大・縮小の境目となる。2月まで中国のこの指数は4ヵ月連続で50を割れていた。しかして本日発表分の結果も48.1と5ヵ月連続で縮小。今週は中国景気減速観測が急速に市場の関心事に上 . . . 本文を読む
週明けから米国を中心に大きな景気関連のニュースもない中で、NY金は月曜日が11.50ドル高、そして昨日火曜日が逆に20.3ドル安。いずれも目立った材料のない中で、ファンドの動きに振り回される展開。
20日の下げについては、アジアでの現物需要の先行きに対する懸念が台頭したのが背景とされる。先週のインドの関税引き上げに続き、20日は中国の景気減速見通しと。中国自動車工業協会(CAAM)の幹部が、今年 . . . 本文を読む
先週の金市場は米国の追加緩和期待の剥落を映す形でファンドがまとまった投げを見せ、13日水曜日に大幅な下げに。ただし、その後は自律的な反発から1660ドル近辺で取引終了。いずれにしても、しばらく休みで、レンジを探る動き。今回もやはりファンドによる調整局面入りということで、手仕舞いという面ではETFをはじめ現物筋には大きな動きはない。ここまではむしろ1650ドル割れではアジア系の買いが入っているようだ . . . 本文を読む
米国追加緩和観測の後退で市場の関心が薄れた金市場は、次の波がやってくるまで当面レンジ模索の動きになるが、今は相変わらずNYコメックスの動きに振り回される展開。15日に明らかになった前日急落時のNYコメックスの出来高は、前日比9万枚(1枚=100オンス)以上増加し33万枚超に膨れ上がっていた。FOMCの声明文を受けてファンドの間では予想以上に金の買いポジションを手仕舞ったところが多かったという内容。 . . . 本文を読む