亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

NY金、今が最弱気のセンチメント

2023年06月30日 19時35分48秒 | 金市場
NY金は3営業日続落となった。発表された米国経済指標に予想以上に堅調なものが並んだことで、米長期金利が急伸。ドルも主要通貨に対し買われたことを受け、売りが優勢となった。NYコメックスの通常取引は、前日比4.30ドル安の1917.90ドルで終了。   早朝に発表された米1~3月期実質GDP(国内総生産)確報値と週次の新規失業保険申請件数のいずれも予想を上回る堅調さを示すと、金市場はまと . . . 本文を読む
コメント

NY金、ピークから買い残は200トン減少

2023年06月29日 20時19分14秒 | 金市場
NY金は小幅ながら連日1900ドル方向に水準を切り下げながら相場は進行している。   前日からポルトガルの保養地シントラで開催されている、欧州中銀(ECB)年次フォーラムに参加した欧米中央銀行トップのインフレ抑制の積極利上げ発言に、28日も売り優勢の流れが続いた。 28日は日米英欧の総裁によるパネル討論が開かれ、やはり注目はパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の発言に集まった。議 . . . 本文を読む
コメント

効かない?FRB歴史的利上げ

2023年06月28日 20時46分44秒 | 金市場
このところ締め切りに追われており、更新が滞りがちに。   米国以外でもインフレのしつこさは同じということで、このところ米国以外の欧米の中央銀行の利上げの継続や再開などが毎週伝えられ、NY金は上値を抑えられる状況が続いている。さらにインフレのみならず、米国では予想を上回る経済指標の発表が続き、長短金利の逆転(逆イールド)の深化やその他景気減速、後退を示唆する指標など意味をなさなくなって . . . 本文を読む
コメント

重心が金融政策ではなかったパウエル証言

2023年06月22日 21時58分31秒 | 金市場
さて結論から言って昨日、パウエルFRB議長の発言内容がNY金の方向性を決めると書いたが、そうはならなかった。というのも議会証言初日の下院金融サービス委員会での発言内容の大半が、金融政策に関連するものではなく、銀行規制の行方に関するものとなったことによる。 これは下院で多数派を占める共和党議員の質問が銀行規制の行方に集中したためだ。   6月21日のNY市場の金価格は最終的に小幅に . . . 本文を読む
コメント

目先の方向決める今夜のパウエル発言

2023年06月21日 19時35分26秒 | 金市場
3連休明け6月20日のNY金は4営業日ぶりの反落となった。早朝に発表された米住宅着工件数が昨年4月以来、1年1カ月ぶりの高水準となったことを受け、FRBによる追加利上げ観測の高まりを背景に売りが膨らんだ。 NYコメックスの通常取引は前週末比23.50ドル安の1947.70ドルで終了した。 3連休明け20日のNY時間外アジアからロンドン、NYの早朝にかけては方向感なく1960ドルをやや上回る水準を . . . 本文を読む
コメント

再び過去最高値更新の円建て国内ゴールド

2023年06月19日 20時10分13秒 | 金市場
先週末の日銀金融政策決定会合。無風を読んでいて、その通り政策内容は無風だったが、市場の動きは無風とは行かない。というのも相手方の通貨の胴元(中銀)がタカ派スタンスを強めるコメントを出したことによる。 出だしから何の話か?というと先週末の市場で円が全面安になり、それを映して国内円建て金価格が、またまた過去最高値の更新となったという話。   先週末6月16日のNY市場の金価格は小幅に3 . . . 本文を読む
コメント

下ヒゲの長い日足、NY金のリジリエンス(下げ耐性)

2023年06月16日 19時52分04秒 | 金市場
さて15日のNY金だが、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の時間外取引、さらに同じくNY時間外の15日アジア時間に大幅安となり、一時1936.10ドルまで売られることになった。 FOMCではメンバーによる金利・経済予測が発表され、年末までに0.5%の利上げを想定していることがサプライズとなった。 ただし、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長は、記者会見にて7月の次回会合は開いてみないと結果 . . . 本文を読む
コメント

下値探るNY金、FOMC年内2回の追加利上げ示唆

2023年06月15日 21時18分35秒 | 金市場
注目の連邦公開市場委員会(FOMC)は、大方の予想通り金利水準は据え置かれ政策金利は5.00~5.25%を維持ということになった。   前回までの10会合連続、都合5.00%という歴史的な利上げは、いったん様子見ということに。実際に連邦準備理事会(FRB)もここまでの累積的な利上げの効果を見極めた上で、追加の引き締めが妥当かどうかを判断するとしている。 パウエル議長も会合後の記者会 . . . 本文を読む
コメント

米インフレ鈍化もNY金続落、市場間で反応に温度差

2023年06月14日 19時50分14秒 | 金市場
6月13日のNY金は前日比11.10ドル安の3営業日続落で1958.60ドルで終了。FOMCの決定を翌日に控え、その政策判断にも影響を与える可能性のあったこの日発表の5月米消費者物価指数(CPI)は、無風で通過ということに。それでもNY金が売られたのは、FRBのタカ派スタンスに対する警戒感がある。   発表された5月CPIは、全体指数、(変動の大きい食品とエネルギーを除いた)コア指 . . . 本文を読む
コメント

下値を試すNY金、タカ派バイアスのFOMC

2023年06月12日 20時55分02秒 | 金市場
先週のNY金は週間ベースで続伸となった。週を通して主要経済指標の発表が限られる中で、翌週13日発表の5月米消費者物価指数(CPI)および13~14日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、連日模様眺めの小動きに始終した。 もともと米連邦準備制度理事会(FRB)高官が政策関連の発言自粛(ブラックアウト)期間に入っていることもあり、市場横断的に手掛かり難の環境といえた。今回のFOMCでの利上げ見 . . . 本文を読む
コメント