ブルームバーグの記事の中に見つけた数字だが、AIGへの公的資金注入額がここまで総計1830億ドル。これは報じられているので、この程度の数字というのはわかる。片や1440億ドル。
いまや日本円にして数十兆円規模の数字が珍しくなくなっており、日々そうした報道に接していると感覚がマヒしがちではある。AIGの1830億ドルにしても、昨年9月の最初の850億ドルの実行額が1ヵ月で不足と聞いた時には驚いたが . . . 本文を読む
さて米国財務省の不良資産買い取りプログラム発表から1週間。その評価が固まってきた。政府出資と融資で民間との間に個別に設立する買取ファンド。民間の出資が全体の14分の1(7%)で済み、しかも落札した(買い取った)資産に将来損失が出た場合には損失が発生しても、ローン債権が対象の場合であれば融資分はFDIC(連邦預金保険公社)に買い取り資産を引き渡せばOK(ノンリコース)という民間にとっては好条件。民間 . . . 本文を読む
NY連銀による国債買い取り初日の昨日、FEDによる住宅ローン金利の押し下げを「力技」という風に書いたが、その後行われた5年債340億ドルの入札結果は芳しくなかった。同日の英国の7年債入札が発行予定17億5千万ポンドに対し応札がそれに満たない(16億3千万ポンド)・・・すなわち「札割れ」が起きていたことが、影響したと考えられるが、そもそも市場からの国債の買い付けに先に乗り出し金利の押し下げに成功して . . . 本文を読む
オバマ政権が、一気呵成に回復機運の醸成に動き始めた。金融面は中央銀行であるFRBが先行してフルスロットル(エンジン全開)に。財務省が遅れて続いている感じだ。後戻りどころか自らの行動に懸念すら抱けない、突っ走るしかない状況のように見える。周りから眺める者には、やはり危なかっしく映り、ドルの先行きに注文を付けたくなろう。それでもバーナンキFRBは本気だ。本日25日からNY連銀は、10年既発債(2016 . . . 本文を読む
詳細は報道に詳しいが、発表された不良資産買い取りスキームは、民間資金の呼び水のために政府が大判振る舞いというイメージ。カネを出すところには、これだけの優遇策を用意しています。いま世間が騒いでいる報酬制限なども設けません・・・と。結局、買い取り価格に問題は降りてくるのだが、“民間が決める=官製価格ではない=市場評価に沿った価格”という流れで、結局決められた価格で買い取り、損失が出た場合は政府がかなり . . . 本文を読む
先週のNY金価格は3月18日の米FOMC(連邦公開市場委員会)にて決定された、半年で3000億ドル(約28兆円)の長期国債の買い取りを中心とする市場への資金供給策、いわゆる量的緩和策を受け、反転急騰。日本が祭日となった3月20日の取引では一時960ドルを突破する場面も。その後は、週末ということもあり利益確定の売りで値は抑えられたものの953ドルと950ドル台前半の取引に落ち着いた。逆に為替市場では . . . 本文を読む
高校の頃からの吉田拓郎ファンである。行く機会は少ないが、同好の士が同席だと(同席でなくとも)カラオケでも好んで歌う。10代、20代、30代・・・・・と自分の年齢が上がって来ても、その時々の気持ちを表現したり代弁してくれるような歌詞があった。また歌詞に合う曲調もいい。声も合っている。吉田拓郎最後の全国ツァーがあると知ったのは2月の初め(「TAKURO YOSHIDA Have A Nice Day . . . 本文を読む
18日のFOMCの余波が続いている。ユーロドル相場も一時1.37ドル台まで買われた。金ETFは19日も「SPDRゴールド・シェア」が約19トン増え、ついに1100トン台に乗せてきた(1103.29トン)。東京が休日のアジアの時間帯では、利益確定の売りに小安い展開。ロンドン時間に入り960ドルを突破したが、売り物も見受けられ950ドル台半ばに押し戻されている。長期の理想買いだけで直ぐに上値追いにつな . . . 本文を読む
何をこんなに驚くのか?・・・と見れば、このタイミングだと。確かに、ここまで具体的な期限を示し(半年で3000億ドル、年内の住宅ローン担保証券の購入規模を2.5倍の1兆2500億ドルに、)同じくエージェンシー債の購入を2倍に)たのは、予想外のこと。しかも範囲も広い。伏線はBOE(イングランド銀行)の量的緩和発表で英国債の買い取りを始めるとともに英国の長期金利が急低下したことではないかと思う。この時に . . . 本文を読む
日本時間の昨夜発表されたところによると、米国でも3位の資金規模を誇るヘッジファンドのPaulson & Co.が南アフリカを地盤にする世界第4位の産金会社アングロゴールド・アシャンティの発行済み株式の11.3%を取得し第2位の大株主となったとのこと。すでに同ファンドは、カナダに地盤を置くキンロス・ゴールドの4.1%の株主でもあり、中期的な観点からの運用資産における金の総合的ポジションを膨らませてい . . . 本文を読む