亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

金ETF残高減少のマグニチュード 

2020年11月30日 22時54分02秒 | 金市場
サンクスギビングの休日明けの11月27日の短縮取引で薄商いの中、NY金は通常取引入り前後の時間帯からまとまった売りが出され、節目の1800ドルを割れると、プログラム売りが膨らみ1770ドル台まで一気に値を崩すことになった。売り一巡後は、買戻しの動きから1790ドル近辺まで値を戻したものの、戻りに力強さはなくそのまま終了となった。前日比23.10ドル安、1788.10ドルの終値は7月1日以来5カ月ぶ . . . 本文を読む
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売り一巡も不安定な金、プラチナとの価格差縮小 

2020年11月26日 21時18分28秒 | 金市場
11月25日のY市場の金価格は小幅に反発となった。英製薬アストラゼネカと英オックスフォー大学が開発中の新型コロナワクチンが、他社製品に比べ保存が容易で低コストにもかかわらず、高い有効性が認められるとの報告から、経済正常化が想定より早まるとの期待の高まりの中で大きく売られた金。25日の金市場は、週初からの大幅安に対する自律的反発が期待されたが、反発力は弱く前日終値水準で取引を終了することになった。N . . . 本文を読む
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NY金の下値サポートとしての200日線

2020年11月24日 23時22分40秒 | 金市場
週明けのNY市場は英アストラゼネカの新型コロナワクチンの有効率の高さと、IHSマークイットの11月の米購買担当者景況指数(速報値)の予想を上回る上昇に、反落ということになった。 米ファイザー、同モデルナに続き、英製薬大手アストラゼネカが23日、英オックスフォード大学と共同開発中の新型コロナワクチンが、最終段階の治験で深刻な副作用を起こさず感染を予防できる有効率が最大で約90%、平均で70%だと明 . . . 本文を読む
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トランプ政権 レイムダックの開き直り

2020年11月20日 20時21分07秒 | 金市場
アストラゼネカにシューマー。強いて挙げるなら反応したのはアストラゼネカの方か。このところ方向感なくレンジ相場を下に試す動きが目立つ金市場だが、19日は特記事項ナシという展開で、ファンドの中で降りるところはジワジワ退出中という印象の展開となっている。こうした中で、一時は心理的節目の1850.00ドルまで売られたが水準を維持したものの、アジア時間から一貫して前日比マイナス圏で推移。結局1860ドル台で . . . 本文を読む
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残高減が目立つ金ETF

2020年11月19日 16時48分58秒 | 金市場
金市場は方向感なくレンジ相場ながら売りが先行する形で、18日はアジアからロンドン、NYと終日マイナス圏で推移。11月9日と同じ時間帯に、またファイザーが開発中の新型コロナワクチンについて、最終分析での予防効果が95%に達し、重篤な副作用も見られなかったと発表した。金市場は週初のモデルナの発表を受けた際と似たような感じで売られたが、その時よりも戻りに力強さは感じられなかった。それでもNY時間の昼前に . . . 本文を読む
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浮かれ過ぎのワクチン相場 

2020年11月18日 22時09分04秒 | 金融市場の話題
新型ワクチンによる先食い株高もやや沈静化というか、はしゃぎ過ぎに気付いたというべきか、米国株はいわゆるバリュー株を中心に利食い売りの流れ。しかし、それでも国内小型株群のラッセル2000は、新型コロナ沈静化で正常化すれば内需の回復期待から17日も終値ベースで過去最高値を更新して終了した。 それにしても報じられているようにファイザーのCEOが、90%以上の有効率という治験結果発表後の上昇にぶつけるよ . . . 本文を読む
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プラチナ2カ月ぶりの高値 

2020年11月17日 16時18分46秒 | 金市場
1週間前とほぼ同じ時間帯(現地東部時間午前7時前)に発表された米バイオ製薬モデルナの新型コロナワクチンの臨床試験(治験)の暫定結果。市場全般的には、そこは2番煎じ、ファイザーほどのインパクトはなかったものの、株式市場には大いに影響力はあった。米国で7月末に開始した最終段階の治験の初期データで94.5%の有効性が判明したとする。数週間以内に米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可(基準は50%の有効性 . . . 本文を読む
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米大統領選は波乱なく終息か 

2020年11月16日 21時26分49秒 | トピック
先週末11月13日に複数の米メディアが全米50州とワシントンの勝者が判明したと報じた。民主党のバイデン前副大統領が選挙人の過半数を優に超える306人、共和党トランプ大統領が232人という内訳で、バイデン候補の勝利が確実になった。慎重なスタンスを維持していたバイデン前副大統領だったが、激戦州ペンシルべニアでの勝利確実を受け報じられたように7日に勝利宣言をし、独自に政権移行チームを立ち上げた。主要国の . . . 本文を読む
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1850ドルを維持したNY金  

2020年11月13日 22時49分28秒 | 金市場
NY金は9日の暴落相場に対する自律反発で10日は22ドル高。しかし、ショートカバー(空売りの買戻し)主体とみられる反発に持続性なく、11日は早速反落に。明けて12日は、欧米を中心に新型コロナの感染再拡大が続き、経済活動の制限拡大が伝えられ、安全資産としての見直し買いで反発という展開に。テクニカル的には引値ベースで1850ドル割れを回避したことが大きいという印象。アジアの時間帯に主要通貨に対し売られ . . . 本文を読む
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金の押し上げ基盤に変化なし

2020年11月11日 19時24分39秒 | 金市場
週明け早々に米製薬大手ファイザーによる開発中の新型コロナワクチンの後期臨床試験で、90%以上の有効性を示したとの結果発表に広範囲に反応した市場。いわばファイザー・タントラム(tantrum、かんしゃく)に見舞われた市場にあって、1日で5%近い下げとなった金市場だったが、10日は売られ過ぎ感から買戻しの動きが入り反発となった。もともとワクチンの有効性に対する緊急使用承認基準は、米政府が早期の開発を目 . . . 本文を読む
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