亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

金の底堅さは、溜まった浮揚力(ショート)がジワジワ使われているだけ

2015年08月31日 21時17分25秒 | 金市場
(利上げの間合いを計るFED) 先週の水曜日26日にここに以下のように書いた。 「株式市場に落ち着きが出ると、関心は再び米国指標の結果に戻ることになるが、たとえば本日発表の7月の耐久財受注なども予想を上回る結果となっているので、好結果が続くとまたぞろ9月利上げ観測が高まることになりそうだ。センチメントはコロコロ変わるのが習い。あれだけ悲観に傾いたのにねぇ・・・・と、のど元過ぎれば熱さ忘れるの . . . 本文を読む
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わずかに利上げをし、その後必要あれば量的緩和再開

2015年08月28日 17時02分44秒 | 金市場
昨日からグローバルなリスク・オフからオンへの揺り戻しが起きている。利上げと預金準備率の引き下げを同時に発表という異例の対応を見せながら、株式市場に効果なしとみるや市場への資金供給を一気に増やした中国人民銀行。さすがに株式市場は反応を示したものの、それでも力不足。 昨日書いたように27日の上海株は、現地2時過ぎに失速気味にマイナス圏に陥りまた失望感を誘うのかと懸念が広がったタイミングで反転。引けに . . . 本文を読む
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指標がよくなればなるほど悩ましい判断に

2015年08月27日 23時56分53秒 | 金融市場の話題
前日に金利引き下げに準備率の引き下げを同時に行ったにもかかわらず上海株は結局下落。そこで・・・ということだろう26日には、ダイレクトに追加流動性(キャッシュ)供給を発表した人民銀行。これでも利かなかったらどうする??という流れが本日の中国株式市場だった。結果は、ややプラスで始まったものの力強さには欠け、現地の2時過ぎ(日本時間の3時過ぎには)マイナス圏に落ち込み、今日もまた・・・・という懸念が膨 . . . 本文を読む
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のど元過ぎれば熱さ忘れ

2015年08月26日 23時56分47秒 | 金市場
昨日は、中国が夕刻6時過ぎ、つまり日本時間の7時過ぎに追加緩和を発表。異例の利下げと準備率引き下げの同時発表。異例と言えば、平日の発表もそれに該当する。株安に促されてのものであることは、否定のしようなし。かなりの危機感の表われと見られた。となるとその効果の程が注目された。というのも、ここまで見られたように効かないとなるといよいよ中国政府の対応力に疑念というか制御力の限界を感じさせるからだ。結果は . . . 本文を読む
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振り子は振り切れるところまで行かないと返ってこない

2015年08月25日 20時35分05秒 | 金融市場の話題
上海株は今日も8%近い下げとなり、結局、大幅安で始まり一時はプラス圏まで浮上した日経平均だったが、引きずられるように大幅安で終わることになった。今夜、中国人民銀行は、追加緩和策を発表した。だたし、追加緩和観測は先行してWSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)が報じていたもの。 昨日は、ここの更新が日本時間の午後9時前だったが、その1時間ちょっと後のNY市場では株価先物とドルが半ばフラッシュ・ . . . 本文を読む
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一皮むけば不安定極まりない世界

2015年08月24日 20時55分48秒 | 金市場
先週末21日に個別のレターにて「本日午前の中国のPMIは、国内証券などを中心に上振れを予想する強気の見方も見られましたが、結果は、かなり弱いもの。尾を引きそうですね」とした。ところが、尾を引くどころかNY株市場をamplifierにして日本株を撃破し、当の上海株の下値を取り払ってしまった。こうなると不安心理が先走り、ばら撒かれたカネの氾濫および反乱状態にいたる。 経済と金融の安定を目的に大量の . . . 本文を読む
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株安が作る負のスパイラル

2015年08月21日 22時04分14秒 | 金市場
グローバルに大幅なリスクオフ状態の中で株安、金利低下が起きている。本日も結局上海株は7月の安値近辺で終了し、来週に不安を残すことに。世界同時株安の流れやまず。この株安が投資家心理の悪化を通して世界経済の先行きへの懸念に転化されるという負のスパイラル。前日にFOMC議事録の発表があったばかりだが、発表以降に不安定要素がより広がったことで、文言以上に9月の利上げ回避見通しが市場で高まるという流れに至っ . . . 本文を読む
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金は不透明感の高まりの中で1130ドル台に上昇

2015年08月20日 23時54分56秒 | 金市場
公開された注目のFOMC議事録要旨の内容は、どちらとも取れる内容で、9月に向け煮詰まった話し合いがされたのでは、との見通しは外れ、不透明感を残す内容となった。 9月の利上げに対する明確な兆候を一切見せることはなかった。「大半(の委員)は政策引き締めに向かうための条件がまだ整っていないと判断したが、条件がそれに近づきつつあるとも指摘した」とされた。 この一文の前半部分を重視するか後半に重きを置 . . . 本文を読む
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ファイナンス通貨の利上げ

2015年08月19日 23時35分26秒 | 金市場
本日は、7月のFOMC議事録要旨の公開日。日本時間の明朝午前3時の発表。声明文に見られた雇用に関する言及で、前回になかった“some”が盛り込まれ、「労働市場がさらにいくらか改善すれ」との表現が利上げへの意志を示したものとの解釈された。 その辺りを含め、利上げ開始へのコンセンサスが形成されているのか否か。形成されていた場合、利上げ気運が高まった市場の反応はどうなるか。 足元で人民元の切り下げ . . . 本文を読む
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金ETFの持ち分を10%減らしたポールソン・・・9割残したポールソン

2015年08月18日 14時35分05秒 | 金市場
金ETFの最大銘柄「SPDRゴールド・シェア」の保有者で知られる「Paulson & Co」。 2007年から2008年とMBS(住宅ローン担保証券)のショート(空売り)で大成功を収め、2009年にその資金を金ETFに投じて話題の主になったジョン・ポールソン。 99トンもの筆頭保有者として名前が急浮上し、その事実だけで金価格を押し上げもした。 その後、2012年から持ち分を減らし、2013年6 . . . 本文を読む
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