中国の国有投資会社(国家ファンド)設立具体化報道による派生的な動きが出始めている。国内余剰マネーが吸収されることは確かだし、そもそもそれが目的のひとつゆえ「上海株が3週間ぶりの安値」というのは、そうあってもらわないと困るわけ。ただしこれが、そのまま下げ続けるという話でもない。「株を買えば儲かる」という“熱銭”に水を掛けて冷やす効果を狙ってのものであって、バブル化してそれが弾け、その悪影響に苦しむ前 . . . 本文を読む
“Physical Buying”実需筋の買い、現物買いのことをこう表現するが、今回の調整局面でもっとも欲しかった言葉だが、それがやっと使われ出した。スポット価格が640ドル台前半あるいは640ドル割れのあたり、すなわち200日移動平均線近辺から見られ始めた。この実需の買い引き合いの見られる水準は徐々に上昇していると見られてきたが、足元の時期はインドの需要期も一巡したところ故に、どの程度で現れるか . . . 本文を読む
さきほどFOMC(連邦公開市場委員会)の声明文が発表された。市場予想に沿った内容のように思うが、NY株は発表直後に急落して、その後は急速に値を戻すという展開で、また例の文言の解釈で各市場参加者の反応が割れている様子。大勢は変化なし。おおむね住宅部門の調整は続くが穏やかながら景気回復には自信を示し、インフレには引き続き警戒モードを解かず。特にインフレはコア指数は落ち着いてきてはいるものの、満足できる . . . 本文を読む
金市場の話から。3月上旬以来の安値圏突入(・・・・といっても640ドル近辺)に関心が集まっていた一昨日、上海黄金取引所(金取引所)が7月に個人を対象に全国規模での金の取引を拡大するというニュースがあった。中国では中堅行となる興業銀行(上海証取上場)と組んで同行の支店を通じて取り扱うというもので、100グラムが最低ロットとなる。中国では国有商銀の中国工商銀行上海支店が2005年7月から1キロの地金を . . . 本文を読む
結局、日本時間の昨夜の動きは下値で見て6月8日を更に下回ることになった。後は3月5日に遡らねばならないところまできた。スポットで640ドル割れは、200日移動平均線にタッチする寸前。毎度のことながら強力な下値支持線といえる。それはいまも変わらず。もちろん割り込むことも相場ゆえあるが、短期日で戻すというのが習い。シルバーの下げが大きかったがメタル全般から、このところ堅調に推移していた原油などエネルギ . . . 本文を読む
まず金市場の話から。日本時間の午後4時頃つまりロンドン時間に入る頃から下げ足を早め、午前のFixing(値決め)では650ドルを割り込み、スポット価格はここまでのところ646ドル台まで突っ込んでいる。昨夜も同じような動きがあったが、結局NYの時間帯で買い戻されるという流れ。昨日よりも今日のほうが、深押ししているので昨日ほどには戻りは見られない可能性がある。背景は昨日のとおりの安全志向型の手仕舞い。 . . . 本文を読む
先週末のNY株式が金融株を中心に売られたのは、ベア・スターンズ傘下の2つのファンドに発生した事態が氷山の一角ではないか、という懸念がある。2本のファンドはそれぞれ 「High-Grade Structured Credit Strategies Fund」、「High-Grade Structured Credit Strategies Enhanced Leverage Fund」という名称だが . . . 本文を読む
おととい、足下のユーロ高には「強いユーロ政策」の側面ありということを書いたが、その際に経済面はともかく統治(政治)面はそう簡単ではないとした。その政治面の話し合いに一応のメドが経ったのが現地時間昨日(23日)の早朝のこと。05年のフランス、オランダの国民投票で批准を否決され、宙に浮く形になっていた「EU憲法条約」が「改革条約」と名を替え徹夜の話し合いで合意を見た。この合意のポイントは、経済統合体の . . . 本文を読む
ボーナス期の投信の大量設定にともなう円売りドル買いと見ていたが、その流れに相乗りして、ひと稼ぎという動きが、スノウ・ボール現象を引き起こした格好。こうなるとテクニカルを巻き込んで“もうはまだ”ということか。
写真は磐梯を望むボナリ高原ゴルフクラブ。広がりのある景観のきれいなゴルフ場だった。 . . . 本文を読む
本日NY証取に上場される投資ファンド「ブラックストーン」の売り出し価格が上限の31ドルで決まり、予定株数の10倍程度の申し込みがあったと。投資ファンドというよりも一般的には「買収ファンド」という呼ばれ方の方が多いこのファンドは、企業の株を買い集めて経営権を取り、いろいろお化粧をほどこして高く売るということを繰り返してきている。今回初めて知ったが、その運用利回りたるや87年以降ずっと年率30%なんだ . . . 本文を読む