米国株が全面高で歴史的な上昇となった26日。24日までの大幅安のリスクオフ・センチメントの広がりの中で、約半年ぶりに1270ドル台を回復していたNY金は、1日の値動きで見て米国株式の値動きときれいな逆相関となった。ドル指数との逆相関性はよく知られているが、株価と明確な逆相関性を示すのは珍しい。
NY時間外のアジア、ロンドンと買い先行で進んできた金市場。NYの通常取引入り後にやや騰勢を強め、取引を . . . 本文を読む
2019年の利上げ見通しが下方修正される一方で、利上げ継続へのスタンスも崩していないことを示したFOMC。19日の初期反応ではドル高となったものの、20日の市場は景気減速懸念が再燃する形で、市場全般がアジアの時間帯からリスク回避の株安の中でドルが売られた。主要通貨に対し全面安状態となり、ドル指数(DXY)は急落、ユーロドルが6週間ぶりの高値となる1.14ドル台後半まで上昇したことを映し96ポイント . . . 本文を読む
注目のFOMCは、声明文、参加者による経済見通し、パウエル議長の記者会見合わせて、総じて硬軟混在する内容で各マーケットごとに受け止め方にも温度差があり、金市場については初期反応としては方向感をつかめずという結果となった。一言で表すならば、FRBが発したメッセージの解釈に“戸惑う市場”といったところか。
もっとも、通常取引(清算値確定)が午後1時30分で一度区切るコメックスの金については、その後の . . . 本文を読む
日本時間の明朝4時にFOMCの声明文と参加者全員による経済見通しが発表される。それを前に前日の18日に注目すべきは下値の見えなくなっている原油価格の動向だろう。
株式市場同様に、まさに世界経済の減速懸念からの需要減を映すかたちで、ここまで水準を切り下げてきた。この日はロイターがロシアの12月の産油量が過去高水準に達するとの見通しを報じたのに加え、米エネルギー情報局(EIA)は17日に公表した月報 . . . 本文を読む
週明けのNY株の大幅続落は、個人的には意外性があった。もっとも、別に下げて不思議はないが、たいした追加材料がないにもかかわらずという点で意外性があった。
ここまで好調な米国指標の発表が続く中で、世界的な景気の減速傾向に市場の視点が移りNY株は乱高下を続けてきた。先週14日金曜日のNYダウは約500ドル安で終了したが、同日に発表された中国と欧州の経済指標の悪化を警戒してのものだった。
17日のN . . . 本文を読む
市場を取り巻くリスク要因は多いものの、ドルの強さとの綱引き状態の中で、ドルの強さが勝り金が押し下げられている。売りの主体は、NY金先物市場におけるファンドのプロフラム売りと見られる先週末14日は、一時1236.50ドルまで売られたものの、米国株大幅安などリスクオフ気運の高まりから終盤に買い戻された。しかし、プラス圏には浮上できず。ドル指数が昨年5月以来の水準となる97.71ポイントまで上昇したこ . . . 本文を読む
13日は欧州中央銀行(ECB)が定例理事会を開き、政策金利の据え置きと量的緩和策の年内の終了を決めた。しかし、すでに織り込み済みのため、目立った反応は見られず。市場では主要中銀の中でECBと日銀の政策については当面、大きな変化はないと見られており、関心はFRBに集まっている。したがって来週12月18‐19日に予定されている連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、すでに市場の基調は模様眺めといったとこ . . . 本文を読む
前日までと同様に欧州通貨安がドルを押し上げ、ドル指数(DXY)を押し上げ、金の上値を抑えている。英国では、与党保守党議員がメイ首相に対する信任投票発動に必要な48人の支持を取り付けたと報じられ(スカイ・ニュース)英ポンドが下落。対ドルで2017年4月以来の安値を更新。このニュースは事実で、報じられているように日本時間の今夜(明朝3時)、英国ではメイ首相の信任投票が行われることになった。不信任となる . . . 本文を読む
英国のメイ政権が議会下院で11日に予定していたEU(欧州連合)離脱合意案の採択の延期を表明したことから、英ポンドが全面安となり、それにともなったドル高が金市場では売りを誘った。英ポンドは対ドルで年初来安値を更新し2017年4月以来1年8ヵ月ぶりの安値に沈み、ユーロはフランスのマクロン政権が増税策に端を発した国内の抗議運動への対応に苦慮するなど政治リスクが重しになり対ドルで売られた。一方で、欧州政 . . . 本文を読む
さて今夜は11月の米雇用統計。NFP(非農業部門雇用者)増加数、失業率よりも平均時給がどうなっているかに、関心が高い。WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)が、FRBの来年のスタンスはwait-and-see(様子見)としていたが、雇用増や失業率の記録的な低下はあれ、インフレ率が高まらない中で、段階的利上げとはいえ、急ぐ必要はないとの判断に傾く可能性を指定している。これは、11月にデータをよく . . . 本文を読む