早くも9月も30日。第3四半期末は米国では会計年度が替わることになる。明日から2022会計年度が始まる。例年、新年度予算を巡りひと悶着あるタイミングだが、1年後には議会選つまり中間選挙を控えることから、与野党の駆け引きは相手側にダメージを与えようとこれから摩擦が高まることになる。政府機関の一部閉鎖などは、当然起きるだろう。そもそもバイデン政権の目玉政策、環境投資、子供および教育などファミリープラン . . . 本文を読む
先週のFOMC(連邦公開市場委員会)以降、一本調子の上げとなり、28日は市場のかく乱要因となっている米長期金利(10年債利回り)。この日は一時6月中旬以来3カ月半ぶりの高水準となる1.567%まで上昇した。終盤はやや買戻しの動きが見られたものの債券価格の戻りは限定的で5.9bp(ベーシスポイント)上昇の1.543%で終了した。この動きに米株は軒並み売られたが、やはり下げが大きかったのはナスダックで . . . 本文を読む
NY時間外のアジアの午後からロンドンの時間帯を通し、金市場は売りが先行する流れが続いている。NYの早朝の時間帯もさらに下値を探る動きにある。直近の下値を切り1731ドルまで見ている。
前日は1.516%。迄上昇した後に1.485%に落ち着いていた米長期金利だが、再び1.5%を超えこの時間には一時1.546%まで見て、上値追いのトレンドを示している。6月上旬以来4カ月ぶりの水準だが、断続的に売りが . . . 本文を読む
FOMCを前にして22日に、「目先の材料出尽くし的な動きになることも考えられなくもない」と書いたが、それはどちらかというと金市場よりも、米株式市場の方が顕著だった。今回9月の会合でのテーパリング決定というリスクシナリオに備えて事前に先物を売っていた筋が、イベント通過でヘッジ売りの解消を進めたり、一部はEvergrande(中国恒大)にからみ買い控えをしていた向きも、一斉に買いを入れ相場を押し上げた . . . 本文を読む
中国恒大集団の経営危機を発端としたリスク警戒モードはやや和らいだものの、なお不透明要因は多い。世界的な金融市場の不安定な環境は続くとの見方から、前日に続き安全資産としての側面から金が買われた。一方でテーパリングを議論する連邦公開市場委員会(FOMC)の政策転換に対する警戒感から上値は重く、続伸となったものの21日は前日比14.40ドル高の1778.20ドルで取引を終了した。上値は1782.80ドル . . . 本文を読む
中国不動産開発大手の中国恒大集団(エバーグランデ)については、数カ月前から資金繰り難が伝えられており、気を付けねばと多くが思いながら時間が経過していた。一方で“親方日の丸”ならぬ“親方五星旗” 的なノリで、要は“too big to fail”(大きすぎて潰せない)というのも現実で、最終的には北京がどうするかの判断だろうと。 . . . 本文を読む
目先筋のCTAに再びかき回されることになった。
新型コロナ・デルタ株の感染拡大が伝わる中で注目された8月の小売売上高は、予想外の拡大を示し消費の底堅さが保たれていることが判明。ドルが対ユーロを中心に上昇し、長期金利も上昇する中で金が売られた。
アジアの午前を中心にプラス圏で推移していた金だったが、午後からロンドンの時間を通し、売りが先行する形で静かに水準を切り下げながら、相場は進行。来週予定さ . . . 本文を読む
14日に発表された8月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)は早急な緩和政策の修正は行わないとの見方から、主要通貨に対しドルが売られ、金市場は買い優勢の流れに転じることになった。NYコメックスの通常取引は前日比12.70ドル高の1807.10ドルで終了。発表直前まで売りが先行していた金市場だったが(安値1780.60ドル)、CPI (Consumer Price . . . 本文を読む
13日のNY金は小反発。本日発表される8月の米消費者物価指数(CPI)を前に、市場全般に様子見の雰囲気にて目立った動きはなかった。米国株がこの1週間ほど弱含みに推移していた反動で上昇した程度で、すでに来週に迫る連邦公開市場委員会(FOMC)を意識し動きの取りづらい市場環境といったところ。9月初めに北米を襲ったハリケーン「アイダ」の影響を受けたメキシコ湾岸の石油精製施設の再稼働の遅れが伝えられ、この . . . 本文を読む
>目立った経済指標の発表が限られる今週。14日火曜日の8月の消費者物価指数(CPI)が最大の注目指標か。ここまで前年比で5%を超える上昇となったのは、中古車価格の異常ともいえる上昇など主に一部品目に引っ張られたものだった。FRBはこうした上昇は一過性としているのは、その通りだと思う。一方で、そうした要素を差し引いた上でFRBのインフレに対する判断は、現在「目標に向けた著しい進展」があったとしている . . . 本文を読む