スペイン金融への資金注入を巡る不透明にイタリア国債の入札不調。一方でドイツ2年債ゼロ金利に米国債過去最低利回り更新(価格は高値更新)で「リスク・オフ」モード全開の30日のNY市場で、株安、対ユーロで2010年7月以来のドル高、原油その他もろもろ安の中で金も午前の早い段階で1530.4ドルと昨年末に記録した直近の安値近辺まで売り込まれることに。
この水準は過去2週間で3度目となるが、過去2回は下値 . . . 本文を読む
連休明け5月29日のNY市場の金価格は大幅反落となった。中国が景気サポートに向け積極的に動き出すとの見方や週末に行われたギリシャの世論調査で緊縮財政推進派の支持率が上昇していることが判明したこともあり、ユーロが安定する中で金もNYの取引開始から昼前までは1570~1580ドルの水準で推移金も前週末の戻り基調を維持して推移。
ところが昼前にイーガン・ジョーンズという米国の格付け会社がスペイン国債を「 . . . 本文を読む
本日のNYはメモリアルデー(戦没者記念日)で休み。焦点は引き続きユーロ圏情勢。ギリシャのユーロ離脱を想定した個別のシミュレーション作りが欧州各国で伝えられるのは、想定できるシナリオを検証するのは当然のこと。25日はスペインでは人口の多いカタルーニャ州が資金調達について中央政府の支援が必要と伝えられたことからユーロが売り込まれた。対ドルでは抵抗ラインとされた1.26ドルを割れたところから下げが早くな . . . 本文を読む
本日は午後に都内は中央区日本橋室町に近いところでセミナー。参加いただいた皆様、ありがとうございました。いろいろな事を話しましたが、環境から考えて引き続き(目先はともかく)強気に変わりなし。ギリシャのユーロ離脱は、既に“政治の駆け引き”になっており、離脱発言・見通しについては双方ともに、どこまで真意なのか判然としないというのが正直なところ。つまり、相手に対する牽制の材料にしているといいうこと。
怖 . . . 本文を読む
前日はちょうどアルファベットのUの字型の相場展開となったNY金だが、依然としてテクニカル主導の動き。来週月曜日はメモリアル・デーで連休となるため、24日の取引も既に連休前のポジション調整という色合いが濃い。とりわけユーロ圏の動きが不安定ゆえに連休中に何が飛び出すか?ということで取引を閉じる動きが目立ち始めたと。
24日はIMFが各国の金準備高を発表。新興国中銀の増加が続いていることが判明。このと . . . 本文を読む
さて金価格の方は、基礎的需給(ファンダメンタルズ)よりはむしろテクニカル(チャート分析)に主導された相場展開ゆえに、ここ数日の、一連のショートカバーの流れの中で1600ドル大台回復の有無が最初の関門となっていた。22日のNY時間外さらに通常取引入り後も、それを伺う動きを見せたものの失速。そうなると待っているのは急反落。聞こえてくるニュースは、リスク‐オフの材料が大半で、それら外部要因を目先のモメン . . . 本文を読む
さて昨夜ここに書いたものと関連するデータが本日財務省から発表された。2011年末の対外純資産が253兆円というデータがそれ。「断トツの海外純資産保有国の日本ゆえに、日本が危機ということになれば資金のレパトリ(引き上げ)が起き」、その結果「他の主要国が安泰ということはなかろう」とした。
タイミングよく発表されたデータによると対外資産残高は582兆円(兆円未満切り捨て)。対して対外負債は329兆円と . . . 本文を読む
ギリシャのユーロ圏離脱について、そうなった際に想定される事態や、様々なシナリオが多くのメディアで伝えられている。事態が落ち着くまではどう考えてもギリシャ国民には今以上・・・というより今より遥かに厳しい状況が待っているというのが大勢的な見方で、これはそうだろう。そんなことになったなら、周りも無傷でいられないのだから、逆説的に離脱はないという見方をする米証券会社もある。人口1100万人で経済規模(GD . . . 本文を読む
さて1週間を終え結局週足は陽線で下髭の長い足となった。NY金の話。10ヵ月ぶりの安値を付けたのが16日水曜日。そこから17、18と買戻され前週末比でもプラスに。ただし18日は前日の上昇の余勢を駆ってという趣の強い展開に見えた。日本時間の本日早朝に発表されたCFTCのデータでは、やはりロングは減りショートが増えファンドのネットの買い越し量は355トンに減少。これは2008年12月以来の低水準。当時は . . . 本文を読む
急反発となった5月17日のNYコメックスの金価格だが、その後の時間外取引でも水準を切り上げている。先物市場つまりコメックスでのファンドのアルゴ取引(プログラム売買)によるモメンタムに主導される展開ゆえに、一昨日までの逆バージョンが起きているわけだ。切っ掛け次第でショート・カバー・ラリーは起こるだろう・・・と皆が見ていて、それが現実のものになったということ。溜まった蒸気エネルギーがシュウシュウ放出さ . . . 本文を読む