亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

シルバー市場にロビンフッダー参入か

2021年01月29日 20時21分41秒 | 金融市場の話題
今回の米国株式の急落のきかっけを作ったのが、ロビンフッダーとの呼ばれ昨年夏から注目度が高まった個人投資家による集団行動だが、28日の市場では、その矛先が貴金属市場のシルバーに向けられた、あるいは向けられるのではと思われる動きがあった。 この日、シルバーはNYの通常取引入り後から騰勢を強め、25.5ドル、26ドルと節目を次々に突破し、ついに27.10ドルまで急騰。前日比の上げ率は一時6%半ばまで達 . . . 本文を読む
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自壊する株価、「合理的バブル」に一巡感 

2021年01月28日 21時01分23秒 | 金融市場の話題
この日は、FOMCの発表前から株式市場が大荒れとなり、報じられているように、米国株主要3指数にとどまらず小型株指数のラッセル2000なども含め軒並み、2~2.6%の大幅安となった。1日の下げ率としては昨年10月28日以来3カ月ぶりのものと報じられた。 ここまで発生する事象の明るい面にスポットを当て、ワクチン投与の拡大による正常化期待が一巡すると、次はバイデン新政権下での大型財政出動期待へと、買い . . . 本文を読む
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財政急拡大の中で高まるFRBへの期待

2021年01月27日 20時40分45秒 | 金市場
1月26日のNY市場の金価格は、続落となりなった。前日比4.30ドル安の1850.90ドルが通常取引の終値。4日連続の下げとなる。意外なことに4営業日続落は、昨年4月30日までの5営業日続落以来のこと。それに特段の意味を見出すわけではないが、昨年11月のワクチン騒動で大きく下げた際にも連続的な下げは3営業日に収まっていたというのは、そこまで意識はしていなかったが、トレンド転換していないことを表すと . . . 本文を読む
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いよいよイエレン・パウエル体制スタート 

2021年01月25日 23時42分12秒 | 金融市場の話題
先週末は、米上院財政委員会にて財務長官に指名されているイエレン前FRB議長の承認に伴う採決が行われ、結果は賛成26、反対ゼロというものだった。反対者ゼロというのは、稀らしいので、イエレン前FRB議長に対する信認は党派を超えて高いことを証明する形になった。週明けの本日25日にも、上院本会議に諮られ正式に承認ということになる。指名候補によっては、委員会の段階で否認され、本会議に掛かることもない例も多い . . . 本文を読む
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米新政権、マーケットは楽観ムードでスタート

2021年01月21日 21時37分15秒 | 金市場
バイデン新政権スタート初日、株式市場はじめ、おおむね市場横断的に期待先行ともいえる価格の上昇が見られた。米国では政権交代に際して、各省庁の主要ポストも中堅幹部を含め、おおむね入れ替わるので、まさに新たなスタートということになる。そのために数多いシンクタンクは、それぞれ人材を送り込もうと準備を進める。ちなみにイエレン次期財務長官の顧問には、リベラル系の最大シンクタンク「アメリカ進歩センター(CPA) . . . 本文を読む
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日米ともに財政赤字拡大より成長率重視 

2021年01月20日 22時37分04秒 | 金融市場の話題
次期財務長官に指名されているイエレン前米連邦準備理事会(FRB)議長に対する上院での、承認手続きの公聴会は無難に終わったようだ。昨日取り上げたように、準備原稿をロイターなど一部の通信社が事前に報じていたが、“Act Big”、「大きな行動(財政出動)を取る」以外、不当廉売や貿易障壁、不平等な補助金、知的財産権の侵害、技術移転の強要など、中国問題についても語気強く語ったとされ、やや意外性があったよう . . . 本文を読む
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醸成される金融バブル容認センチメント 

2021年01月19日 21時15分32秒 | 金市場
本日は3連休明けの米国で財務長官に指名されているイエレン前FRB議長の、指名承認のための公聴会が開かれる。先週14日にはバイデン次期大統領が、総額1兆9000億ドル(約200兆円)の追加景気対策を発表した後でもあり、公聴会での次期財務長官たるイエレン発言は大規模財政出動と整合性のあるものになるのは必然といえる。実際に、日本時間の本日午前の段階で、公聴会にむけた準備原稿が一部の通信社が流したが、新型 . . . 本文を読む
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NY金 1年4カ月ぶりの規模の買い建て(ロング)の減少」

2021年01月18日 19時24分33秒 | 金市場
月初の雇用統計でNFP(非農業部門就業者)が前月比14万人減少した米国。先週発表の週次の失業保険新規申請件数は、前週比18.1万件増の96.5万件と、前回78.4万件から予想以上の急増となり、昨年8月以来の100万件に迫る結果となっていた。こうした労働市場の状況は、消費者心理を冷やすことから、以前から個人消費への影響が懸念されていた。 この中で先週末15日に発表された12月の小売売上高は、前月比 . . . 本文を読む
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2つのイベントの陰でスルーされた雇用指標の悪化

2021年01月15日 21時23分50秒 | 金市場
14日に注目された2つのイベントは、ここまでのところ無風状態で通過した。材料出尽くしといったところと言いたいが、このあとジワジワと材料性を発揮する可能性もありそうだ。 それぞれ報じられてように、14日NYの昼間の米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長のWebセミナーでの発言内容。2つ目は、東部時間の夜に地元デラウェア州で行われたバイデン次期大統領の経済対策の詳細発表だった。 プリンストン大の . . . 本文を読む
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本日のポイントとセミナー告知

2021年01月14日 21時19分37秒 | 金市場
ゴールドの動きの鈍さ続いている。米債が売られた結果、利回りの上昇が、先行きの経済正常化を映した水準切り上げ、つまり「良い金利上昇」との判断が金売りにつながっているとされる。その一方で、前日12日は、米財務省の10年債の入札(新規発行)が堅調に終わったことが、債券相場の需給上の懸念を後退させ(既発債の)利回り低下につながり、金市場では買戻しの動きが見られたとされる。こちらは起債急増(赤字拡大)という . . . 本文を読む
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