亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

NY金1750割れを狙うファンド(CTA)

2021年06月30日 21時01分36秒 | 金市場
先週末は目立った動きのなかったNY金だが、6月29日のNY通常取引に入ってから、少しまとまった売りに、前々週のFOMC以降のレンジの下限を下回ることになった。安値は1750.10ドルまで見て、清算値(終値)は17.10ドル安の1763.60ドルと、目立って売られることになった。週末の雇用統計を控えこのところ債券相場は動意薄でこの日も目立った変化なく節目の1.5%割れの状態で金市場への影響はなし。ユ . . . 本文を読む
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QEは早晩終わる 

2021年06月28日 21時21分16秒 | 金市場
前週末、6月25日のNY市場の金価格は小幅に反発となった。NY金は前日比1.10ドル高の1777.80ドルで取引を終了した。午前終盤に10年債利回りが上昇基調を強め1.55%を突破すると、金は水準を維持できずに反落状態となった。終盤は前日の終値近辺での取引となりそのまま終了。その後の時間外では買い戻され1781.8ドルで週末の取引を終了した。週間ベースでは、4週間ぶりの上昇となった。月末と四半期末 . . . 本文を読む
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25日のPCE価格指数待ち  

2021年06月24日 22時29分29秒 | 金融市場の話題
引き続き金市場は、イベントを通過し、変化した環境をどう消化するかといった時間帯に移行している。より正確には、変化したのは具体的な米連邦準備理事会(FRB)の政策ではなく、現時点での会合参加者の見通しと、それを受けた市場センチメントということになる。23日は、もっぱらドルの値動きに沿いながら上下した。高値は1795.60ドルまで見たものの、1800ドル手前には売りが控え、終盤は売り直されるような形で . . . 本文を読む
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注目すべし!FOMC議事要旨の前倒し公開 

2021年06月23日 21時33分49秒 | 金融市場の話題
金市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)という目先のイベントを通過し目先の売りも一巡。ドルや米長期金利の値動きに沿いながら、変化した環境をどう消化するかといった時間帯に移行している。22日は1775~1790ドルのレンジ内での推移となった。本日はNY時間外のアジア、ロンドンを通して上下10ドルの狭いレンジ相場となっている。 今週、連日予定されている地区連銀総裁を含むFRB高官の講演やオンライン . . . 本文を読む
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1年で30兆円増えたマージン取引

2021年06月22日 22時52分35秒 | 金市場
週間ベースで5.9%、110.60ドルの大幅安となった先週の金価格。下落率は2020年3月13日までの週以来の大幅なものになった。週末のダメ押しとでも表現できるハト派で知られるセントルイス連銀ブラード総裁の「最初の利上げは2022年」発言が、週末の価格をさらに押し下げたその日。昨日も書いたように、金ETFの最大銘柄「SPDRゴールドシェア」の残高が11.07トン増加。週明けはどうかというと、21日 . . . 本文を読む
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金市場、FOMC後の急落に買い向かう投資家あり 

2021年06月21日 22時40分09秒 | 金市場
前週末6月18日のNY市場の金価格は続落となった。16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)のタカ派的政策転換を受け、その消化の過程で水準を切り下げた金市場。18日は米地区連銀総裁のタカ派的発言を受けてドル高が再燃し、さらに売られることになった。 セントルイス連銀のブラード総裁は18日の朝方、CNBCテレビのインタビューで、FOMCが引き締めを早める方向にシフトしたことについて、経済成長、特にイン . . . 本文を読む
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ゴールド以外もメタル総崩れ 

2021年06月18日 19時35分28秒 | 金市場
本日は、午前9時34分頃からラジオNIKKEIの市況番組「マーケットプレス」に52分まで電話生出演だった。ちょうどサプライズ気味のFOMC直後で足元で金が大きく売られているので、当然ながらその話に。参考までに巻末にURLを貼りましょう。 FOMC明けのNY金は反落となった。メディアでは通常取引(清算値)間の比較になるので、16日がプラスで終了していた関係で、前日比86.60ドル安の1774.80 . . . 本文を読む
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議長の意に沿わない?利上げ時期の前倒し 

2021年06月17日 22時48分54秒 | 金市場
>日本時間今朝のFOMCに関連する一連のイベントで思うのは、さしもの高圧経済路線も内側から、ここまで放置するのも、まずいんではないのとFRB執行部が反旗を翻されたような利上げ前倒し判断だったように思う。 テーパリング、テーパリングと声を合わせていたら、ゼロ金利解除が前面に押し出されてきたという感じだ。景気やインフレが加速しても、雇用者がパンデミック前に比較して730~760万人まだ少ない、したが . . . 本文を読む
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FOMC、煮詰まっている米短期金融市場

2021年06月16日 21時08分23秒 | 金市場
さて米連邦公開市場委員会(FOMC)だ。明朝3時に声明文の発表。今回は節目のFOMCなのでメンバー全員の経済予測公開で、ドットチャート(中央値)がどう動くか。インフレの評価は相変わらず一時的というものだろうし、テーパリング(量的緩和策の段階的縮小)の検討については4月の議事要旨で地ならしをしたので、記者会見で何か語るのか。 足元でリバースレポ(・ファシリティー)の取引額が今週14日に5840億 . . . 本文を読む
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やはり出てきたIMF保有金売却提案

2021年06月15日 20時55分04秒 | 金市場
週明けのNY金は続落ということに。前週に水準を切り上げたドル指数(DXY)はほぼ横ばい。10年債利回りも、やや上昇したとはいえ前週末比で6bp(=0.06%)ほどの上昇で1.498%と1.5%を下回る状況にある。つまり、金を売る手掛かりが増えたわけではない。本日から始まる米連邦公開市場委員会(FOMC)では、現行の大規模緩和策は維持される見込みだが、市場が関心を寄せているのは、今会合にて量的緩和の . . . 本文を読む
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