◇牛久シャトーは今
今は牛久シャトーとは言わない。
「シャトーカミヤ」。
まだ子供が小学生の頃、牛久シャトーに連れてきたことがある。こんなに近か
ったとは思わなかった。記憶は余り頼りにならない。
当時は子育てに疲労困憊していたのか。
妻は「あの頃は家族が7人で、子供達がバーベキューに入りたいと言ったのに、
入れなかった。」あの時私は何と罪深いことをしたのだろうと悔んだ顔をした。
人は大抵その時に一番ふさわしい行動をしている。あの頃はあの頃。今ならで
きることでも、あの頃はできなかったのだ。仕方ない。みんなそんな後悔と共に
生きているのだよ。
でも、あの頃はいろんな所に行ったね。大抵歩きだ。だからうちの子はみんな足
が丈夫で、多少のところは歩いても文句は言わないだろう。脚が丈夫な子は身
体が丈夫。
それjはともかく、今日は「水戸街道歩き」の延長戦で、牛久駅東口から歩いて
10分ほどの「シャトーカミヤ」へ行った。
元来牛久シャトーは、江戸末期に横浜外人居留地でワインの魅力に取りつか
れた神谷傳兵衛が、牛久の「女化原」の120町歩に「神谷ぶどう園」を開いたこと
に始まる。明治36年日本初の本格的ワイン醸造場が誕生した。最新の機械
設備と、養嗣子傳蔵のフランス仕込みの技術指導により、国内はもとより海外
からも高く評価されたという。
その歴史は園内の「神谷伝兵衛記念館」に関係資料が陳列され、偉大な足跡
が紹介されている。
(浅草1-1-1にある「電気ブランの神谷バー」も是非お試しあれ。)
何といっても圧巻は1階と地下にあるワインの大樽、「ワインセラー」だろう。
正門:旧醸造場・国重文 神谷傳兵衛記念館 地下ワインセラー
食事は「ラ・テラス・ドウ・オエノン」で摂った。
祝日とあってか結構混んでいて、椅子で待つ人も多かった。
ここのブルワリーで作ったビールが供され、なにやかやで8種類の楽しめる。
またランチでパンを選んだ人は、ここのパン工房でつくった4種類のパンを味
わえるという趣向になって いる。
オエノン メニュー ビールのメニュー
ビールのメニュー ビールサーバー ハンバーグステーキ
パンとサラダ 鴨肉の前菜も付いた ブルワリー オエノンの庭園側
食事場所はこのほか、和食の「富貴洞」、フランス料理の「キャノン」のほか、
喫茶の「カフェ・アベイユ」、パン工房、スーベニアショップ、ワインショップなど
があり、飽きない。
絵になる光景が多いせいか、水彩画のグループが写生に励んでいた。
富貴洞 庭園
レストラン カノン 同左 ぶどう園
ワインショップ 写生の人たち 涼しげな樹林
(以上この項終わり)