『あなたの右手は蜂蜜の香り』
片岡翔 著
あたしのせいで動物園に入れられたクマの「あなた」を、必ず救い出す。どんなことをしても。
雨子はそう誓った日から、親友の那智くんとも離れ、飼育員になるため邁進する。だが、それは本当に「あなた」の望むことなのか。
大人になった雨子が出した結論は――。
真っ直ぐに誰かを想う気持ちが交差する、切なく温かな物語。(新潮社のサイトより)
片岡翔プロフィール
1982年、北海道生まれ。2014年に映画「1/11」を監督。脚本家として、「町田くんの世界」「I”s」「トーキョーエイリアンブラザーズ」「きいろいゾウ」などを手がける。
2017年、初の小説『さよなら、ムッシュ』を刊行。
『あなたの右手は蜂蜜の香り』が2作目の小説となる。(新潮社のサイトより)
----私のひと言---------------------------------------------------------------
少し前に読んでいたのですが、アップが遅くなりました。
読書の感想はちょっと苦手です。
映画と同じようなもののように思えるのですが、少し構えてしまうのかもしれません。
映画ブログのお友達は、片岡翔さんのお名前は既にご存じですよね。
『さよなら、ムッシュ』に続く第二弾の長編小説です。
前回の作品と同じように、泣かされました。
今回は片岡翔の優しさに負けないぞ!みたいな構えで読み始めました。<(_ _)>スミマセン
でも、やっぱりあの繊細な優しさにはやられてしまいましたね。。。
私はあまり本を読まない人なので、本については書くことが出来ませんが、感じたことだけ書きます。
ファンタジーなお話かと思っていたら、もっと現実的でありえそうな展開でした。
現実に近い分、人の気持ちに説得感があってそこが泣けました。
誰でも強い自分と弱い自分とのせめぎ合いの狭間で、心がゆらゆらしているのだと思うのです。特に若い頃はね。
その感情の揺らぎの描写が、実にいいのですよね。
もし、まだ未読でしたらオススメしたいと思います。