こんにちは「中川ひろじ」です。

みんなのお困りごとが私のしごと

伊深町会納涼祭

2011-08-14 21:49:06 | 岡田元気会
  
地元伊深町会の納涼祭。「昔に比べて子どもが増えたなー」と町会の役員さん。子どもたちのためのスイカ割りや、大人も楽しめる生ビール・焼き鳥・焼きそばと、みんなでカラオケ大会。雨が降ってきましたが楽しいひと時でした。
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松くい虫

2011-08-14 09:29:52 | 政策・訴え・声
■松くい虫についての陳情を継続審査に
 6月議会で、松くい虫の防除のための空中散布を中止することを旨とする陳情がありましたが、県が農薬などの空中散布について検討をしている状況があり、また自分としてもしっかり調査をしてからの判断が必要と思い、継続審査に手をあげた。

空中散布検討連絡会議で「松くい虫防除のための農薬の空中散布の今後のあり方(案)」が示される 8月11日第4回農薬の空中散布検討連絡会議が開催され、これまでの「有人ヘリ松くい虫防除検討部会」の検討経過等について報告がされ、とくに7月8日に開催された際、県民の方からの意見聴取をおこなったことを踏まえ、「松くい虫防除のための農薬の空中散布の今後のあり方(案)」が示された。
「松くい虫防除のための農薬の空中散布の今後のあり方(案)」
○ 有人ヘリコプターによる空中散布は、地域の重要な松林を守り、県民の安全・安心な暮らしを確保するため必要な行為ではあるが、人の健康に影響を及ぼすことがあってはならない。
○ 県は、市町村が、地域住民等とのリスクコミュニケーションを強化して、地域における空中散布の健康への影響の可能性等のリスクを把握し、特に配慮が必要な場合で、それを予防する措置をとることが困難な場合には、空中散布を実施しないなど、適切に実施の可否を判断するよう、必要な指導等を実施。
○ その上で空中散布を実施する場合には、県は、より安全性の高い方法での実施を市町村に指導。
①リスクコミュニケーションの実施
<従来>有線放送などを活用した周辺住民等への空中散布実施の周知。
<今後>周知方法を工夫し、正確で詳しい情報の着実な伝達及び双方向での情報や意見の交換等により、リスクコミュニケーションを強化
②空中散布の実施の可否の判断
<従来>市町村が、地元の要望等に基づき、地区防除対策協議会の意見を聞いて実施
<今後>市町村が、地域住民等とのリスクコミュニケーションにより、化学物質過敏症の人などへの影響の可能性等のリスクを把握し、特に配慮が必要な場合で、それを予防する措置をとることが困難な場合には、空中散布を実施しないなど、健康への影響に配慮して実施の可否を適切に判断(地区協議会の意見も聞く)
③適切で効果的な防除方法の組合せ
<従来あ>面的に効率的な有人ヘリ散布を実施
<今後>松林の立地等に応じ、有人ヘリ散布以外の飛散の?ない防除方法を組み合わせた防除を推進
④より安全な空中散布の実施方法
<従来>風速5m/s以下で有人ヘリ散布を実施、人の生活圏からの距離の制限について、明確な基準が示されていない。(市町村の判断で、有人ヘリ散布:200m以上、無人ヘリ散布:20m以上で実施)、有人ヘリ散布の使用薬剤は、有機リン系MC剤(農薬登録は3種類あるが、MC剤は1種類、有機リン系以外も1種類)。安全確認調査(気中濃度・水質の調査)は任意で実施。
<今後>風速3m/s以下で有人ヘリ散布を実施し、飛散防止対策を強化。人の生活圏からの距離の制限を、有人ヘリ散布:200m以上、無人ヘリ散布:30m以上に明確化、(無人ヘリ散布については、農作物の防除より散布する高度が高い松林への散布に配慮)。従来どおり(農薬の飛散防止が重要なため、散布回数が唯一1回と?なく飛散防止効果のある有機リン系MC剤の使用は、現時点では止むを得ないと判断)。散布実施地から1km以内の集落・河川での安全確認調査(気中濃度・水質調査)を義務化。
⑤きめ細かな対応体制等の構築
<従来>対応可能な医療機関の事前周知等
<今後>事前・事後に保健師等に相談でき、必要なアドバイスや対応等を受けられる体制を構築するとともに、実施結果について情報公開

■松くい虫とは
 8月9日同僚の荒井武志県議と二人で、長野県林業総合センターを訪れ、そもそものところを勉強にでかけた。概略を以下に示す。
①松くい虫とは「マツノザイセンチュウ」のことであり、北米から輸入材木についてきた「センチュウ」のことであり、体長が1㍉。卵から成虫になるまでが4~5日、1頭のメスから100個の卵が生まれる。いま、100個の卵(雄雌半々)が産まれ、4~5日後に産卵を行い、親は産卵が終われば死ぬ。50つがい*100卵で、5000卵。次は2500つがい*100卵で250,000卵、次は125,000つがい*100卵で12,500,000卵、次は6,250,000つがい*100卵で、625,000,000卵・・・、ここまででわずかに25日のことである。もちろん産卵のための最適温度である25℃で、すべてが生き残ったとしてのことであるが、かなりの繁殖率であることには間違いがない。そして、このマツノザイセンチュウを他の松に連れて行くのがマツノマダラカミキリである。
②マツノマダラカミキリは、松類の古損木に寄生する虫で、幼虫やさなぎの時はマツノザイセンチュウをもっていないが、羽化したばかりの成虫にのりうつる。マツノカミキリムシがマツノ小枝の樹皮をかじるときに、マツノザイセンチュウが移動するのである。
③松は、自衛的に抗菌剤であるフェノールなどの物質を出すが、マツノザイセンチュウには効かない。このフェノールが仮道管に入り気泡となって、水を通さなくなり、松を枯らしてしまうという仕組みらしい。つまり、マツノセンチュウにやられれば、対処の仕方を間違って自殺してしまうということかな。
④ニセマツノザイセンチュウは、在来種で日本の松は抵抗性をもっている。

■防除方法
①マツノセンチュウを直接やっつける方法・・・防除剤を直接樹に注入する方法
②マツノマダラカミキリの幼虫をやっつける方法・・・古損木が出た段階で伐倒駆除
③マツノマダラカミキリをやっつける方法・・・予防散布(地上と空中)

■中部森林管理局における薬剤の空中散布中止の経緯
①松くい虫の防除については、「森林病害虫等防除法」に基づき、「高度公益機能森林」、「被害拡大防止森林」に指定し実施している。また、空中散布については、「特別防除(航空機を利用して行う薬剤による防除)」を行うことができる森林の区域をさらに指定して実施しいる。
②民有林、国有林とも被害が発生している地域においては、民・国が連携して防除することが重要であるため、関係機関等による「松くい虫防除対策協議会」が設置され、対策に取り組んできたところである。なお、国有林において、松林の賦存状況や被害状況等から「特別防除」を行うことができる森林として指定し、民有林と連携した空中散布を行ってきたのは、東信地域(上田市、青木村)に限定されるところである。
③この東信地域を管轄区域とする東信森林管理署が、上小地方松くい虫防除対策協議会、上田市並びに青木村松くい虫防除対策協議会の構成員として、地元自治体と連携して、空中散布等の防除対策を実施してきたところである。
④しかしながら、平成20年度の空中散布後、地域住民から健康被害の訴えがあり、これに対する佐久総合病院による調査において、「空中散布が体調不良の原因となっていることが疑われる。」との見解が示されたことなどから上田市並びに青木村においては、各々の協議会で中止の方針がだされ、平成21年度より空中散布が中止されているところである。
⑤国有林としては、上記の地元の防除対策協議会における協議結果を踏まえ、平成21年度より空中散布を中止したが、新たに薬剤の地上散布、樹幹注入などを実施するとともに、被害木の伐倒駆除を継続して実施しているところである。

■18、19日に岐阜県を視察
 改革・新風として8月18-19日に、空中散布を止めている岐阜県に視察に行く。30日には、これまでの調査結果をまとめ報告するとともに、林務部から説明を受けることにしている。
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