こんにちは「中川ひろじ」です。

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岐阜県行政視察

2011-08-19 18:05:44 | 環境・森林
8月18-19日と改革・新風の有志で岐阜県へ行政視察に行きました。課題は「水源の保全」と、「松枯れ・ナラ枯れ対策」についてです。
林野庁の資料によると全国で45件924haが、これまで外国資本によって森林が売買されています。
北海道 40件 905ha 中国・マレーシア他7カ国
兵庫県  1件   2ha 米国
山形県  1件  10ha シンガポール
神奈川県 1件   1ha 英領ヴァージン諸島
長野県  1件   3ha 英領ヴァージン諸島
非公開  1件   3ha 
岐阜県では、市町村及び森林組合に対し、外国資本による森林売買の動きがある場合は随時報告をしてもらう」ようにしている。昨年12月「森林水源保全対策研究会」をたちあげ、今後「重要水源林を市町村市町村森林整備計画へ位置づけたうえで、保安林指定、公有林化による森林の適正管理を進める」ことになっています。

  
百年の森公園管理事務所           カシノナガキクイムシ

  
ナラ枯れ                     カシノナガキクイムシ

  
伐倒木からムシを追い出す          火炎茸

続いて、松枯れについて説明を受けたが、岐阜県では松枯れが進み過ぎて、手の打ちようがないなかで、指定天然木等を守るための薬剤の樹幹注入が精一杯というお話でした。また、ナラ枯れについては、百年公園で現場をみながら説明を受けた。
ナラ枯れは、松くい虫と同じように、カシノナガキクイムシがラファエレア菌を持ち込み、この菌に対してナラの木が防御のために出す様々な物質が気泡となって仮道管につまって、水をあげなくなり枯れてしまう。
現在、予防として樹幹注入、粘着処理、ビニールシート被服などが行われ、駆除は立木型燻蒸処理、伐倒燻蒸処理、伐倒破砕処理などが行われています。岐阜県森林研究所では、現在集合フェロモンを利用したおとり木作戦、昆虫寄生性線虫の利用、ナラ菌を利用した予防技術などが研究されていました。
森林県民税について、これから検証作業が始まりますが、森林や水資源を守ることにも県としてもっと力を入れていく必要性を感じました。
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